美術

山本弘の作品解説(95)「崩」

山本弘「崩」、油彩、F4号(24.0cm×33.5cm) 1976年制作。山本弘46歳。最晩年の作品になる。左上から右下にかけて複雑に線が走っている。標題「崩」から見ると、山の斜面が崩れているように見える。崩壊する山腹を描いているのだろうか。右側に薄い赤や緑が…

TAKU SOMETANIギャラリーのみょうじなまえ個展を見る

東京浅草橋のTAKU SOMETANIギャラリーでみょうじなまえ個展が開かれている(3月15日まで)。みょうじは2019年度東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、現在同大学大学院博士課程に在籍中。今回が初個展となる。 作家のテキスト 性別、国籍、所属、名…

世田谷美術館の「村井正誠あそびのアトリエ」を見る

東京砧公園の世田谷美術館で「村井正誠あそびのアトリエ」が開かれている(4月5日まで)。ちらしのデザインなどがやや控えめな印象だったが、今回の展示は世田谷美術館所蔵の作品を中心にしたもののようだ。村井は1905年に岐阜県で生まれ、1999年に世田谷の…

東京都美術館の東北芸術工科大学の卒業・修了展と京都造形芸術大学の「フィールドワーク」を見る

東京上野の東京都美術館で東北芸術工科大学の卒業・修了展と京都造形芸術大学の「フィールドワーク」展が開かれている(2月26日まで)。気になった作品をいくつか紹介する。 ●以下、東北芸術工科大学 土井沙織 青木優歩 ●以下、京都造形芸術大学 山本友梨香 …

国立新美術館の五美大展を見る

東京六本木の国立新美術館で五美大展が開かれている(3月1日まで)。気になった作品を紹介する。 森山園子(東京造形大学) 沖綾乃(武蔵野美術大学) 神農理恵(武蔵野美術大学)捨てられていた軽石ブロックにパラフィンなどで造形した 寺島千尋「立つ人」…

アンドーギャラリーの中沢研展を見る

東京江東区平野のアンドーギャラリーで中沢研展が開かれている(4月18日まで)。中沢は1970年東京生まれ、1994年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了している。1992年にINAXギャラリー2で個展を開いた後、ギャラリー現やギャラリー山口、ギャラリ…

トキ・アートスペースの高橋理加展「Nussun dorma~誰も寝てはならない」を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで高橋理加展「Nussun dorma~誰も寝てはならない」が開かれている(2月23日まで)。東京での個展は8年ぶりだという。高橋は1963年東京生まれ、多摩美術大学絵画科を卒業している。画廊のホームページに高橋のだろう言葉が掲…

ギャラリーなつかの酒井香奈展を見る

東京京橋のギャラリーなつかで酒井香奈展が開かれている(2月29日まで)。酒井は1969年茨城県生まれ、1992年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1994年に同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了している。2008年と2010年にこのなつかで個展…

ガルリSOLの島田佳樹個展「すべて、太陽のせいです。」を見る

東京銀座のガルリSOLで島田佳樹個展「すべて、太陽のせいです。」が開かれている(2月22日まで)。島田は1994年埼玉県生まれ、2019年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。今回が初個展となる。 画廊には何本もの木の柱が立っている。根元には錘のよう…

Stepsギャラリーの追悼展ミラン・トゥーツォヴィッチを見る

東京銀座のStepsギャラリーで追悼展ミラン・トゥーツォヴィッチが開かれている(2月27日まで)。ミラン・トゥーツォヴィッチは1965年旧ユーゴスラヴィアに生まれ、1991年にベオグラード藝術大学興行学部を卒業し、2019年に心筋後梗塞のために亡くなった。今…

トキ・アートスペースの山添潤彫刻展「きざみもの」を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで山添潤彫刻展「きざみもの」が開かれている(2月16日まで)。山添は1971年京都府生まれ、1995年にKOBATAKE工房を修了している。2004年にギャラリー4GATSで初個展、以来京都や東京の画廊で個展を繰り返している。ここトキ…

府中市美術館の青木野枝展「霧と鉄と山と」を見る

東京の府中市美術館で青木野枝展「霧と鉄と山と」が開かれている(3月1日まで)。青木の略歴を美術館のホームページから引く。 1958年東京都生まれ。鉄板から切り抜いた形をつなげて広い空間に展開し、新しい彫刻のかたちを提案している。近年はガラスや石膏…

無人島プロダクションの風間サチコ展「セメントセメタリー」を見る

東京墨田区江東橋の無人島プロダクションで風間サチコ展「セメントセメタリー」が開かれている(3月8日まで)。風間は1972年東京生まれ、1996年武蔵野美術学園版画研究科を修了している。1998年にギャラリー山口で初個展、その後、ギャラリー手、マキイマサ…

国立新美術館の「DOMANI・明日2020」を見る

東京六本木の国立新美術館で「DOMANI・明日2020」が開かれている(2月16日まで)。文化庁が派遣して世界各地で研修した作家たち10 人が取り上げられている。それは、石内都、畠山直哉、米田知子、栗林聡・栗林隆、日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、…

千葉市民ギャラリー・いなげの堀由樹子展「空と森と、」を見る

千葉市稲毛の千葉市民ギャラリー・いなげで堀由樹子展「空と森と、」が開かれている(2月23日まで)。堀は1971年東京生まれ、1994年に東京造形大学絵画専攻を卒業し、1995年に同大学絵画専攻研究生を修了している。1995年にJ2ギャラリー、その後なびす画廊、…

東京オペラシティアートギャラリーの白髪一雄展を見る

東京初台の東京オペラシティアートギャラリーで白髪一雄展が開かれている(3月22日まで)。白髪の作品は近年欧米で評価が高く、1点数億円で取引されているらしい。展覧会のちらしから、 白髪一雄(1924-2008)は、戦後日本の前衛芸術を牽引した具体美術協会…

江原順『日本美術界腐敗の構造』を読む

知人に勧められ江原順『日本美術界腐敗の構造』(サイマル出版会)を読む。1978年、もう40年以上前に出版された本。時事的な内容を扱っているので面白いのだが古さは否めない。「まえがき」の冒頭で以下のように書かれている。 この本を書くか、書かないか、…

東京藝術大学卒業・修了作品展を見る

東京上野の東京都美術館と東京藝術大学で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月2日まで)。その中からいくつかを紹介する。 須田紘平 田村なみちえ 上川桂南恵 赤澤玉奈 井上園子 和久千文 水野千尋 小林茉莉 驫木麻左臣 葛城龍哉 白井雪音 澤村…

島尾新『水墨画入門』がとても良い

島尾新『水墨画入門』(岩波新書)がとても良い。島尾は元東京国立文化財研究所勤務。島尾についてはこのブログでも何度か紹介している。 何かの本で水墨画については、矢代幸雄『水墨画』(岩波新書)がいいと書かれていた。たしかに良い本だったが、古いの…

東京ステーションギャラリーの坂田一男展「捲土重来」を見る

東京ステーションギャラリーで坂田一男展「捲土重来」が開かれている(1月26日まで)。ちらしの文章を引く。 キュビスム以降の抽象絵画の展開を核心で理解し、その可能性を究極まで押しすすめた画家坂田一男(1989-1956)。世界的にも稀有な高い次元に到達…

hinoギャラリーの多和圭三 多摩美術大学退職記念展を見る

東京八丁堀のhinoギャラリーで多和圭三 多摩美術大学退職記念展が開かれている(2月15日まで)。多和は1952年愛媛県生まれ、1978年日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻卒業、1980年日本大学芸術学部芸術研究所修了、2009年多摩美術大学彫刻科教授就任、そして…

中和ギャラリーの柴田和×池田孝友 二人展を見る

東京銀座の中和ギャラリーで柴田和×池田孝友 二人展が開かれている(1月25日まで)。柴田は1934年生まれ、帝国美術学校(武蔵野美術大学の前身)を卒業。1960年代、美術グループ乱立の時代はネオ・ダダのメンバーらとも一緒に活動していた。1963年、最後の読…

Stepsギャラリーの倉重光則展「光と物の間」を見る

東京銀座のStepsギャラリーで倉重光則「光と物の間」が開かれている(1月25日まで)。薄暗くなっているギャラリーの床にネオンが並んでいる。青い光を放っていて、それがとてもきれいだ。 壁面に倉重のテキストが貼られている。50年前に書いた文章だという。…

ギャルリー東京ユマニテbisの川野昌通個展「鉄―徴表」を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで川野昌通個展「鉄―徴表」が開かれている。川野は1995年、大阪府豊中市生まれ。2018年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸専攻を卒業し、今年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科彫刻専攻を修了予定。今回が初個…

ギャラリーなつかのチョン・ダウン展「酔ひどれ船」を見る

東京京橋のギャラリーなつかでチョン・ダウン展「酔ひどれ船」が開かれている(2月1日まで)。チョンは1989年韓国生まれ、2015年武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業し、昨年同大学大学院版画コースを修了している。2015年と2018年、このなつかで…

ギャルリー東京ユマニテの奥村浩之彫刻展「Ciclo/Cycle」を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで奥村浩之彫刻展「Ciclo/Cycle」が開かれている(2月1日まで)。奥村は1963年石川県生まれ、1986年に金沢美術工芸大学彫刻科を卒業し、1988年に同大学大学院修士課程を修了している。その翌年メキシコに渡り、以来メキシコ…

横浜開港アンデパンダン展に山本弘を出品した

横浜桜木町の横浜市民ギャラリーで第8回横浜開港アンデパンダン展が始まった(1月19日まで)。その「特別展示 横浜の縄文、美と力」に山本弘を出品した。「削道AB」(30F)と「黒い丘」(10F)、「川」(10F)、「森」(4F)の4点の油彩と書「泥遊」だ。 今…

原美術館の加藤泉展を見る

東京品川御殿山の原美術館で加藤泉展が開かれている(1月13日まで)。加藤は1969 年島根県⽣まれ。1992 年武蔵野美術⼤学造形学部油絵学科卒業。1993年にモリスギャラリーで初個展。 原美術館のホームページから、 原始美術を思わせるミステリアスで⼒強い⼈…

藍画廊の立原真理子展を見る

東京銀座の藍画廊で立原真理子展が開かれている(1月18日まで)。立原は1982年茨城県生まれ、2006年に女子美術大学芸術学部洋画専攻を卒業し、2008年に東京芸術大学大学院美術研究科修士課程を修了している。2007年に銀座のフタバ画廊で初個展を開き、その後…

ギャラリー・オカベの番留京子版画展「be born again」を見る

東京銀座のギャラリー・オカベで番留京子版画展「be born again」が開かれている(1月18日まで)。番留は富山県生まれ。1985年、創形美術学校を卒業している。1986年、ギャラリー青山で初個展。以来多くのギャラリーで個展を開いてきたが、最近はギャラリー…