美術

山本弘の作品解説(91)「(題不詳)」

山本弘「(題不詳)」、油彩、F4号(33.5cm×24.0cm) 1977年制作。何が描かれているのだろう。首があるし、角状のものも描かれている。すると鬼だろうか? では顔の前の白い三角は何だろう。 おそらくそのような理屈ではないのではないか。造形的に面白いと…

山本弘の作品解説(90)「(題不詳)」

山本弘「(題不詳)」、油彩、F6号(41.0cm×31.8cm) 1977年制作。顔が描かれているように見える。大人の顔ではないか。頭の上にちょっと離れて角にも見えるものが描かれている。画面下方にも描かれているのは象徴的に描かれた体だろうか。顔らしきもののみ…

来週8月19日から山本弘展が始まる

来週8月19日から東京渋谷のアートギャラリー道玄坂で山本弘展が始まる(8月25日まで)。そのちらしを紹介する。 表紙 裏表紙 中面 中面の図版部分 中面の文章は、こちらに書いている。https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/2019/07/07/222758 裏表紙の図版…

ギャラリーTOWEDの「腕の向き、膝の位置」を見る

東京墨田区のギャラリーTOWEDで「腕の向き、膝の位置」が開かれている(8月25日まで)。ギャラリーのホームページから、 石やパテを扱い、特徴的なマチエールを積み重ねながら宗教的な イメージや古代の印象を放つ「人型」の塑像を作り出す、大野陽生。 塗り…

美術評論家3人が亡くなった

6月からふた月ばかりの間に3人の美術評論家が亡くなった。6月2日にワシオ・トシヒコさん(75歳)が、6月3日に本江邦夫さん(70歳)が、そして8月5日に名古屋覚さん(51歳)が亡くなった。ワシオさんと本江さんが心筋梗塞、名古屋さんは自分ですい臓がんだと…

コバヤシ画廊の太田三郎展「折鶴焼」を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で太田三郎展「折鶴焼」が開かれている(8月17日まで)。太田は1950年山形県生まれ。1971年に鶴岡工業高等専門学校機械工学科を卒業している。1980年よりシロタ画廊をはじめ個展を多数開いている。 今回のテーマは「折鶴焼」。長崎原…

世界最小というアートコンプレックス「文華連邦」がオープンした

東京墨田区に先月(7月)、世界最小というアートコンプレックス「文華連邦」がオープンした。そのオープン記念展「Good Morning Japan-おはようにっぽん」が7月27日から今日(8月4日)まで開かれていた。 文華連邦はアートコンプレックスを自称するとおり、…

eitoeikoの石垣克子個展「基地のある風景II」を見る

東京神楽坂のeitoeikoで石垣克子個展「基地のある風景II」が開かれている(8月4日まで)。石垣は1967年沖縄県石垣市生まれ、1991年沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科絵画専攻を卒業、1997年に初個展を行い、その後県内外での個展を40回以上行っている。 …

山本弘展が開かれる

東京渋谷のアートギャラリー道玄坂で山本弘展が開かれる(8月19日―8月25日まで)。ここアートギャラリー道玄坂では2017年、2018年に続いて3回目となる。 今回は形がないものを描いた作品を中心に展示したい。霧そのものや、降雨、降雪、薮とか柴垣など。それ…

うしお画廊の淀井彩子展を見る

東京銀座のうしお画廊で淀井彩子展が開かれている(8月10日まで)。淀井は1966年に東京芸術大学美術学部油画科を卒業し、1968年に同大学大学院油画専攻を修了している。その後フランス政府給費留学生としてパリに留学。2011年まで青山学院女子短期大学芸術…

日本橋高島屋本展S.C.本館6階の美術画廊Xの村松英俊展「STONE TOOLS」を見る

東京日本橋の日本橋高島屋本展S.C.本館6階の美術画廊Xで村松英俊展「STONE TOOLS」が開かれている(8月12日まで)。村松英俊は1988年静岡県生まれ、2016年に東北芸術工科大学大学院彫刻領域を修了している。 村松はミシンや井戸の手押しポンプなど、古い既製…

ギャラリーアビアントの高橋理和展「1992-2019」を見る

東京浅草のギャラリーアビアントで高橋理和展「1992-2019」が開かれている(8月3日まで)。高橋は1953年京都府舞鶴市生まれ、1972〜73年にスペインマドリッドプラド美術館において模写の勉強をしている。1977年東京造形大学美術学部油絵科卒業。個展は銀…

藍画廊の阿片陽介 陶造形展を見る

東京銀座の藍画廊で阿片陽介 陶造形展が開かれている(8月3日まで)。阿片は1987年神奈川県生まれ、2010年に多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻を卒業し、2017年に筑波大学大学院博士前期課程芸術専攻総合造形領域を修了している。2015年に藍画廊で初個展、…

「画廊からの発言/新世代への視点2019」が始まる

東京銀座・京橋を中心とする現代美術の画廊が共同主催する「画廊からの発言/新世代への視点2019」が始まった。これは恒例の10軒の画廊が推薦する40歳以下の若手作家10人の個展だ。現代美術の代表的な貸画廊が選んだ作家たちだから見逃せない重要な企画で、…

ギャラリーハウスmayaの岡田まりゑ展「カケラ」を見る

東京北青山のギャラリーハウスmayaで岡田まりゑ展「カケラ」が開かれている(7月15日まで)。岡田まりゑはキャリアのある版画家で上品で優しい作品を発表している。色彩が美しく、イメージが幻想的だ。岡田のブログからプロフィールを引く。 主に銅版画を中…

ギャラリー椿のオークションが始まった

今日から京橋のギャラリー椿で恒例のオークションが始まる。 オークションは7月20日(土)、21日(日)、22日(月)の3日間。誰でも自由に入札できる。今年は750点以上の出品点数だ。ギャラリー椿は銀座・京橋地区でも特に大きなギャラリーだが壁面はぎっ…

山本弘の作品解説(89)「(題不詳)」

山本弘「(題不詳)」、油彩、F4号(33.5cm×24.0cm) 制作年1977年。顔が描かれている。鬼のようでもある。顔に白い三角が重ねられている。三角が顔の輪郭を表すようでもあり、造形的に加えられているようでもある。鬼のようでもあると書いたのは顔が赤いこ…

なぜ山本弘は絵にし難いモチーフを描いたのか?

山本弘は不思議な世界を描いている。そのことを8月に開く山本弘展のちらしに書いた。 山本弘はふつう絵に描きにくいものをしばしば描いている。霧そのもの(「種畜場」)や、降る雪(「雪の三叉路」)、降る雨(「秋雨」、「街の雨」、「水神」)、小枝を束…

山本弘の作品解説(88)「(題不詳)」

山本弘「(題不詳)」、油彩、F10号(53.0cm×45.5cm) 制作年1976年9月。中央上部に三角形が描かれているように見える。それは山、それも風越山ではないだろうか。中央下部に描かれているのは山へ向かう道ではないだろうか。道を挟んで両側に描かれている茶…

JINENギャラリーの枝元郁展を見る

東京日本橋小伝馬町のJINENギャラリーで枝元郁展が開かれている(7月14日まで)。枝元は1990年北海道生まれ。2011年にアートコンプレックスセンターで初個展、以来主としてここJINENギャラリーで個展を繰り返している。 今回三角形のレリーフ状の作品を展示…

山本弘の作品解説(87)「子供(仮題)」

山本弘「子供(仮題)」、油彩、F10号(53.0cm×45.5cm) 制作年不明、おそらく最晩年の作品だろう。キャンバスの裏面に誰かの字で「子供」と書かれているのでそれに従った。左側にそれらしき形がある。上部に頭らしき丸が描かれ、そこから下に紡錘形が描かれ…

山本弘展のちらしのために

山本弘「雪の三叉路」 F10号 今年も8月19日から1週間、東京渋谷のアートギャラリー道玄坂で山本弘展を企画している。その折り配布するちらしの文章を書いた。 山本弘はふつう絵に描きにくいものをしばしば描いている。霧そのもの(「種畜場」)や、降る雪(…

トキ・アートスペースのいぐち なほ展「n次元」を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースでいぐち なほ展「n次元」が開かれている(7月7日まで)。いぐちは1972年東京都生まれ、1996年に学習院大学文学部哲学科を卒業している。2011年にこのトキ・アートスペースで初個展、以来毎年トキ・」アートスペースで個展…

森美術館の塩田千春展「魂がふるえる」を見る

東京六本木の森美術館で塩田千春展「魂がふるえる」が開かれている(10月27日まで)。塩田は1972年大阪府生まれ、1996年に京都精華大学美術学部を卒業している。1996年に渡欧し、現在ベルリン在住。2015年にはベネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表を…

ギャラリー川船の「夏期正札市」が始まった

東京京橋のギャラリー川船で「夏期正札市」が始まった(7月6日まで)。作品リストを見れば200点が並んでいる。みなとても安い。 目についたものをあげると、小山田二郎が8点もあり、33,000円から21万円までいろいろ揃っている。杉全直の80Pの油彩が238,000円…

ガルリSOLの高木俊宏展を見る

東京銀座のガルリSOLで高木俊宏展が開かれている(7月6日まで)。高木は1955年岡山県生まれ。銀座や浦和など各地の画廊で個展を開いている。 今回は川に映った空、川の表面の波を描いているように見える。その波の表現がとても美しい。実家のある岡山の川を…

ガレリア・グラフィカbisの滝田朝江展を見る

東京銀座のガレリア・グラフィカbisで滝田朝江展が開かれている(6月29日まで)。滝田の経歴はよく分からない。現代美術で活躍している画家のお母さんだからそれなりの経歴なのだろう。 毎年ここガレリア・グラフィカbisで個展をしている。今回、入り口を入…

櫻木画廊の沓澤貴子展を見る

東京上野桜木の櫻木画廊で沓澤貴子展が開かれている(7月7日まで)。沓澤は1971年、静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1998年に同大学大学院油絵コースを修了している。2001年ガレリアラセンで初個展を開き、Oギャラリー、かわ…

ギャラリーせいほうの樋口恭一展を見る

東京銀座のギャラリーせいほうで樋口恭一展が開かれている。大きな石の立体作品だ。樋口は1959年東京都生まれ、1987年に東京造形大学造形学部彫刻専攻を卒業している。2010年には文化庁からイタリアへ研修生として派遣されている。ギャラリー・オカベや銀座…

東京都庭園美術館のキスリング展「エコール・ド・パリの夢」を見る

東京白金台の東京都庭園美術館でキスリング展「エコール・ド・パリの夢」が開かれている(7月7日まで)。ちらしに「エコール・ド・パリを代表する画家」とあるように、ポーランド出身のキスリングはパリに出てピカソ、ブラック、モディリアーニ、パスキンら…