ALの「彼方の世界」を見る

 東京恵比寿南のALで「彼方の世界」が開かれている(2月11日まで)。これは「恵比寿映像祭2024地域連携プログラム」の関連企画で、篠田太郎、狩野哲郎、大舩真言、SPREAD(山田春奈と小林和弘)、赤塚不二夫&赤塚りえ子が参加している。

 ここでは主として狩野哲郎の作品を紹介する。ギャラリーのホームページから、

狩野哲郎(1980-)は、生物から見た世界/狩猟/漁業/測量などを軸として、国内外でリサーチ/滞在制作を行っています。モノや空間がそれらがあらかじめ持っていた意味や機能から逸脱して扱われることにより、人間にとっての価値観や認識に頼らない、新たな知覚や複数の世界認識の存在を想像させる作品を制作しています。2011年には狩猟免許(わな・網猟)を取得し、動植物の生態にさらに密着した視点から「新しい風景」を捉えようと試みてきました。

本展では、古典天文学の時代に、天体の相対位置や惑星の運行を示すために用いられたという機械仕掛けの模型「Orrery/Planetary Machines」に着想を得た新作のモビールを発表します。さらに、既成品のアッサンブラージュ、鋳込み成形による磁器、キャストガラスなどを組み合わせた立体作品を展示します。造形的な美しさを持つ「オブジェクト」として完結しながら、同時に他者のための「風景」を構成する要素として、本作は新たな世界認識を示唆し、モノや場所の意味や価値を問い続けます。



 この他、SPREADの平面作品。大きな作品は日本と国交のある196か国の政府のウェブサイトの、小さい作品は国交のない12か国のウェブサイトのQRコードを集めている。

SPREAD

SPREAD


 赤塚不二夫と赤塚りえ子



・展覧会紹介の記事

https://www.pen-online.jp/article/015251.html

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「彼方の世界」

2024年2月1日(木)―2月11日(日)

11:00-19:00(最終日は18:00まで)

(入場料500円)

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AL

東京都渋谷区恵比寿南33-7-17 1F

電話03-5722-9799

https://al-tokyo.jp/gallery/ebisueizosai2024-theworldbeyond/