東京銀座のギャラリー和田で城戸悠巳子展が開かれている(2月10日まで)。城戸悠巳子は1983年東京都生まれ、女子美術大学を卒業した後、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了している。2002年にギャラリー銀座フォレストで初個展、その後麻布アートサロンやヨコイファインアートで個展を開いたが、子育てで約10年間活動を休止していた。
昨年『月刊美術』の「美術新人賞デビュー2023」で準グランプリを受賞した。今回は久しぶりの個展になる。
私は2002年の銀座フォレストの個展以来何度か見てみたが、とても良い作家だと思っている。写実的な表現力も優れているが、城戸は単なる写実に止まらず、写真の中心にのみ焦点を合わせる技法を作品に応用し、ある種夢のような画面を構成している。それが成功しているのは、城戸の優れた描写力があるからだ。
活動休止期間を終えて、今後は定期的に発表していくと言う。楽しみな作家だ。
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城戸悠巳子展
2024年2月5日(月)―2月10日(土)
11:00-18:30
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ギャラリー和田
東京都中央区銀座1-8-8 三神ALビル
電話03-3561-4207