フォレスト・ミニの立澤香織展が魅力的


 東京銀座のギャラリー銀座フォレスト・ミニの立澤香織展「Portrait extra」が魅力的だ(4月6日まで)。立澤は1986年福島県生まれ、女子美術大学を卒業している。2010年よりさまざまなグループ展に参加した後、2011年にこのギャラリー銀座フォレスト・ミニで初個展をしている。2012年にはギャラリー銀座フォレストで2回目の個展、その後数カ所のギャラリーで個展を開いている。2012年にはペーターズギャラリーコンペで受賞し、今年1月にはペーターズギャラリーの企画展にも参加した。
 立澤の作品は一見したところイラストレーションに近いと思える。最初の頃はとくにそのような傾向が強かったように思う。しかし立澤は徐々に変化してきている。今回の作品を見たとき、これはイラストレーションではなく、むしろアートの部類に移行しつつあるのではないかと思われた。
 立澤は鮮やかな原色を使って若い女性を描いている。彼女たちはおしゃれなファッションを身にまとい、または半裸であったりして、セクシーな肢体をアピールしている。セクシーでありながら上品なのは作家の資質なのだろう。




 小さな画廊の狭いスペースに展示しているので、結構ギチギチに並べている。ところがそれが互いを殺し合わないで、ギャラリー全体がひとつの作品であるかのように調和している。華やかな展示空間になっているのだ。
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立澤香織展「Portrait extra」
2013年4月1日(月)〜4月6日(土)
12:30〜19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー銀座フォレスト・ミニ
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル5階(513号室)
電話03-3546-3564
※戦前の古いビルで有名な奥野ビルの5階。ここにはフォレストとフォレスト・ミニがあるので注意。