シロアリのスウォームを撮りに行く

 今日5月5日、東京銀座へヤマトシロアリのスウォーム(結婚飛行)を撮りに行く。ヤマトシロアリは東京都心では例年5月の連休前後にスウォームを行っている。時間は午前10時ころから1時間弱。1年間に1度だけ、正確な発生日時は分からない。ただ前日に雨が降った翌日で晴れてただし風がない日に限る。雨が降った翌日は地面が柔らかくなり、つがいを作ったシロアリが地面に潜りやすくなるためではないか。風のない日というのは、シロアリは飛翔力に劣り、飛ばされてしまう恐れがあるからだろう。おそらく植物の開花などと同じで積算温度が発生を規定しているのではないか。
 先日5月3日の夜は風雨が強かった。4日の早朝に雨は止んだが終日強風が吹き荒れた。5日今朝は朝から穏やかに晴れ、風もほとんど吹いていなかった。シロアリのスウォームは今日だろうと、午前10時ころ銀座へ駆けつけた。毎年発生する場所があって、その近くへ行ったときまず空中をシロアリが飛んでないか確認した。シロアリは飛翔力が弱く、独特の飛び方をするのでスウォームが始まっていれば何頭か飛んでいるのが見られるはず。それらしき虫は飛んでいない。まだ発生が始まっていないか。
 つぎに毎年確認する水鉢を見る。お店が鉢植えに水やりをするために水を溜めている甕(かめ)がある。もし前日までにスウォームが起きていれば、その甕の水面にシロアリの死骸が浮いていることが多い。


 残念! 羽の生えたシロアリ=羽根アリが浮いていた。すると、もうスウォームは終わっていた。今日のはずはないし、昨日でもなかったから3日かそれ以前だったのだ。今年は桜の開花も早かったからシロアリのスウォームも早めだったのかもしれない。
 水面のシロアリを確認してすぐ帰宅の途についた。
 ちなみに10年近く前に撮影したヤマトシロアリのスウォームの様子は次の写真のごとし。