自然

河津桜と富士桜が満開、スミレやシロバナタンポポも

東京京橋で河津桜が満開だった。 自宅のある墨田区でも富士桜が咲きほこっている。これはソメイヨシノのような交配種ではないので、サクランボが実る。その種を蒔いていま実生数年の苗が鉢植えに5つある。こちらは花はまだで、葉が開き始めている。 ベラン…

イラストレーターの腕

渓流釣りに関する本がある。しばた和 著『中仙道フライ旅 ヤマメ、イワナ宿あり 10水系70河川』(廣済堂出版、平成6年初版)というものだ。埼玉県から始まって、群馬、長野、岐阜、滋賀を流れる河川をたどってフライフィッシングのていねいな現場報告だ。わ…

タンポポやオオイヌノフグリの開花

2月の末、ベランダの鉢植えのシロバナタンポポが咲きほこっている。近くの旧中川の堤防ではタンポポやホトケノザ、オオイヌノフグリも咲き始めた。団地の植え込みではオオキバナカタバミも咲き始めている。 ベランダのシロバナタンポポ 旧中川の土手のタン…

シロバナタンポポの開花と二日月

2月16日にベランダの鉢植えのシロバナタンポポが咲いた。10年以上前にどこかの庭園の株から勝手に採種して播種し、それが毎年花を咲かせている。シロバナタンポポは露地で環境が良いと根が深く地中に伸び、太いものでは根の直径が5センチにもなるという。…

ようやくシモバシラに霜柱が発生した

先日ようやくシモバシラの霜柱が発生して撮影することができた。前夜の天気予報で、翌日2月9日の最低気温が東京23区で−1℃と発表された。その朝、期待して公園へ向かった。もう小父さんたちが来ている。小さいが霜柱ができていた。仲間に入れてもらって交…

シモバシラと福寿草

朝の天気予報が今朝の最低温度が0℃近かったというので、いつもの公園にシモバシラができているか見に行った。もう仕事をしていない小父さんたち数人がすでに来ていて、指でバッテンをしてくれた。今日はシモバシラができていないという意味だ。 すぐ横には…

三毛猫のオスの謎

毎日新聞に西原理恵子が「毎日かあさん」を連載している。11月9日のタイトルが「お引き取り」、生まれた仔猫5匹の健康診断で獣医さんに連れていく。結果は「はいみんな元気ですねー、問題ないー」というものだったが、突然獣医さんが「ああっ」と驚く。「こ…

ツタの紅葉

盆栽のツタの紅葉が見頃になっている。このツタは実生から育てて10年くらいだろうか。早春に強めの剪定をして枝数を少なくしたら、2枚の葉が大きく成長した。木全体に対して相対的に枝数が少ないと、その少ない枝に付いた少数の葉で光合成を行おうとするの…

タンポポのアザミウマ

ベランダの鉢植えのシロバナタンポポの葉に白い斑点がある。葉を裏返してみると、黒っぽい点々があり、葉裏全体が銀色に変色している。これはアザミウマという昆虫の典型的な被害で、シルバリングという症状だ。 ルーペを持ち出して調べてみると、半透明の小…

ヨウシュヤマゴボウの実り

近所のヨウシュヤマゴボウがたくさんの実をつけている。この株は毎年同じ所に大きな草型を示している。図鑑によれば北アメリカ原産の帰化植物で、地下に太い根をもっているという。有毒植物で、食べることはできない。モリアザミの根がヤマゴボウの名前で漬…

『大古事記展』と桃の実

奈良県立美術館で奈良県主催の「大古事記展」が開かれる(10月18日〜12月14日)。『古事記』を題材とした絵画や古社に伝わる宝物、それに考古・文献資料などが展示されるという。東京で開かれたそのシンポジウムに参加した。 展示予定品のパネル写真があって…

ゴイサギの釣り

机の引き出しから古い写真が出てきた。裏面の書き込みから18年前の1996年6月と7月に上野の不忍池で撮影したことが分かる。1枚目の写真ではゴイサギの若鳥が池の中の柵みたいな所に止まっていて、数m離れた池の縁で大勢の観客がそれを見ている。この不忍池…

ヒマワリのグンバイムシ

近所のヒマワリの葉が白っぽくかすれている。虫が食害しているのではないかと葉を裏返してみた。小さな虫が群生している。拡大してみると、グンバイムシだった。羽が相撲の行司が使う軍配の形をしている。グンバイムシといえば、ツツジやサツキに寄生するツ…

ネジバナというラン

ネジバナが咲いていた。ネジバナは別名モジズリ、ラン科の植物だ。シランについで最も栽培のしやすいランだろう。園芸店でも売られているが、しばしば芝生に自生している。芝生に多いのは、ラン科植物は生育にラン菌ともいう菌根菌が必要で、そのラン菌がイ…

犬と飼い主は目が似てる

少し古いニュースだが、「犬と飼い主は目が似てる」という実験結果がネットに紹介されていた(読売新聞 2013. 10. 26)。 ペットの犬の目つきは飼い主に似ている――。こんな実験結果を関西学院大(兵庫県西宮市)の中島定彦教授(動物心理学)がまとめ、25日…

とりとめなく色について:あしたのジョーとルビーロウムシ

東京京橋にブラザーのショールームがある。そのプリンターの宣伝キャラクターとして『あしたのジョー』と契約しているようで、ビルのファッサードにジョーや丹下段平、白木葉子などのイラストが大きく貼り出されている。この色彩が見るたびに違和感を覚えさ…

砧公園のバラ

今月17日に世田谷美術館の桑原甲子雄写真展を見に行った時、美術館のある砧公園の一角に作られているバラ園のバラがきれいに咲いていた。普段は柵で閉ざされているバラ園をその日の午後1時から2時間ばかり開放するというので待っていて園内に入れてもらっ…

旧中川へカワセミを見に行く、春の花々

1カ月ぶりに旧中川へカワセミを見に行く。4月初め朝日新聞にカワセミが営巣している記事が載って見に行って以来だ。対岸で写真を撮っている人たちの話では、しばらく前に卵から孵って、現在雛に給餌をしているらしい。雌雄が交替で巣に出入りしている。小…

4月の花・その2

4月の花々が咲きほこっている。小さくても植物園だから珍しい花々が多い。 シラユキゲシ(ケシ科、原産地中国)白雪芥子 ニリンソウ(キンポウゲ科)二輪草 ハナニラ(ユリ科、アルゼンチン原産)花韮 ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)深山苧環 イカリソウ(…

カワセミの営巣と御衣黄開花、その他の花

朝日新聞に「再生の川〈飛ぶ宝石(カワセミ)〉戻る」という記事が載った(2014年4月5日 東京川の手版)。旧中川の人工の小島にカワセミが初めて巣作りをしているという。早速見に行ってきた。 河原に10人近くの人が集まっていた。みな望遠レンズのついた…

小山内龍『昆虫放談』を読む

小山内龍『昆虫放談』(築地書店)を読む。北杜夫が若い頃愛読していたと知って読んでみた。本書は初版が昭和16年6月に大和書房から発行され、ついで戦後の昭和23年に組合書店から発行された。そして書名を『昆虫日記』と変えてオリオン社から昭和38年に、…

3月下旬の花

3月23日に花を撮影した。富士桜はその2日前春分の日のもの。 雪柳(ユキヤナギ)が咲いている。バラ科シモツケ属。 クリスマスローズ、キンポウゲ科に属し、葉や根茎は有毒とのこと。 トサミズキ(土佐水木)、マンサク科。 チョウセンレンギョウ(朝鮮連…

3月の花

3月上旬の花。いつもの小さな植物園と旧中川の南向きの土手でみつけた。 オオイヌノフグリ タンポポ(西洋タンポポだろう) ナズナ(別名ぺんぺん草) ホトケノザ 雪割草(ミスミソウ) クロッカス トサミズキ ボケ 白梅

カンアオイが咲いている

近所の公園でカンアオイ(寒葵)が咲いている。およそ被子植物中もっとも地味な花のひとつではないか。これが花なのだ。カンアオイはウマノスズクサ科、常緑性多年草で日陰の林内に生育する。Wikipediaを参照すれば、カンアオイの花粉媒介はカタツムリやナメ…

ホトケノザの閉鎖花と吉行淳之介の短篇小説

南向きの暖かい一角でホトケノザが咲き始めた。しかし、よく見ると咲いている花のそばに濃い赤色の蕾のようなものがいくつも付いているのが眼につく。これはホトケノザの閉鎖花だ。閉鎖花について、岩瀬徹・大野啓一『写真で見る植物用語』によれば、 閉鎖花…

2月28日の花々

2月末日は4月の気候だった。近所の公園や旧中川の土手では春の花々が見られた。 福寿草は最盛期を過ぎていた。 紅ナデシコという品種の福寿草を初めて見た。花びらがナデシコに似ていて花の色が紅色なのでからこの名があるらしい。 ユキワリイチゲが満開に…

香取神社の梅まつり

墨田区の小村井香取神社で梅まつりが行われている。香取神社と梅の組み合わせが不思議だが、これは江戸時代、近くに梅屋敷があったことによる。近くにあったとは言うものの、実際は北十間川の南岸、江東区亀戸で、むしろ江東区の香取神社が近いのだ。明治に…

早春の草花

今朝から急に雪になった。予報では東京で20年ぶりの大雪が心配されている。ここ数日、立春を過ぎた東向きの旧中川の土手では早春の草花が咲いていた。 タンポポ。確認してないが、おそらく外来のセイヨウタンポポだろう。 ホトケノザ。仏の座。在来種。よく…

ユニークな植物入門図鑑2冊

一昨年の暮れに浅井元朗『身近な雑草の芽生えハンドブック』(文一綜合出版)が発行された。本書は、芽生えの段階で雑草の種類を同定するための小さな図鑑だ。新書判サイズの大きさで、120ページという薄さ。薄いということは軽くて持ち運びに便利だというこ…

近所の公園に顔を出した春

まだまだ寒い日が続いているが、近所の公園に少しだけ春が顔を出していた(1月26日)。 福寿草。管理のお爺さんが、朝はまだ開いてなかったのにねえと言っていた。この日は補聴器をつけているらしく、久しぶりに話ができた。私より15歳年上なのに、以前年齢…