近所のヒマワリの葉が白っぽくかすれている。虫が食害しているのではないかと葉を裏返してみた。小さな虫が群生している。拡大してみると、グンバイムシだった。羽が相撲の行司が使う軍配の形をしている。グンバイムシといえば、ツツジやサツキに寄生するツツジグンバイ、梨や桜に寄生するナシグンバイなどが一般的だが、ヒマワリにグンバイムシが寄生したっけ? と調べてみると、新しく侵入したアワダチソウグンバイだった。最初セイタカアワダチソウで発見されたからこの名前が付けられた。なるほど、セイタカアワダチソウもヒマワリもキク科植物だった。
グンバイムシは意外にカメムシの仲間なのだ。葉の裏に黒い点々を付着させるのが特徴で、葉面の白いかすれでは一見ハダニの被害と似ているが、仮に虫が見当たらなくても、この黒い点々でグンバイムシだと判断できる。いわゆるタール状の黒い点々はグンバイムシの糞なのだ。(やや小形の赤いのは幼虫)
新しい侵入したグンバイムシといえば、プラタナスに大発生しているプラタナスグンバイを忘れてはいけない。まだ発見されて20年くらいだけれど、都会のプラタナスではどの木も葉が白くかすれているほど大発生している。誰も気にしていないようだが、よく見ると葉裏を覆うくらい群生している。都会の並木には殺虫剤が使えないので、文字通り蔓延しているのだ。
プラタナスグンバイ(成城の動植物)
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