自然

シモバシラの霜柱が見られた

近くの公園でシモバシラの茎から霜柱がが発生して、撮影することができた。シモバシラはシソ科の植物で、寒い冬の朝にその茎から霜柱ができることがある。これについて、舘野正樹が東京大学出版会のPR誌『UP』に連載しているコラム「植物の生をみつめる」に…

カワウソを詠んだ短歌

朝日新聞の朝日歌壇にカワウソの短歌が選ばれていた(11月25日)。佐々木幸綱選で阿部善信(愛媛県)の作。 川獺が消えて久しい佐田岬地名は今も獺越えの浜 愛媛県にも獺越(おそご)えの地名があったのか。「おそ」はカワウソのこと。「獺祭」という日本酒…

秋の花々と実

秋の花々が咲き果物が実っている。銀木犀や菊、石蕗にシュウメイギク、木瓜、イモカタバミは秋の花だっけ? ムベと花梨、ピラカンサなど。 銀木犀 (参考)金木犀 菊 石蕗(ツワブキ) シュウメイギク、名前と異なりアネモネの仲間 木瓜(ボケ) イモカタバ…

秋の花と俳句

植物園にフヨウが咲いていた。フヨウはアオイの仲間。ほかにハイビスカス、オクラ、ワタなども。フヨウの句。 夢 に 見 し 人 の お と ろ へ 芙 蓉 咲 く 久保田万太郎 松 が 根 に な ま め き た て る 芙 蓉 か な 正岡子規 人 妻 を 恋 へ ば 芙 蓉 に …

ハマナスかハマナシか?

近くの植物園にこんなプレートが立っている。 ハマナシ 浜梨 通称 ハマナス バラ科 バラ属 分布=北海道〜本州(銚子、鳥取の沿岸まで)〜東北アジア一帯 海岸性 花は香料・薬用 実食用 普通使われているハマナスが通称であるとして、ハマナシ(浜梨)の名を…

彼岸花満開

近所の公園の彼岸花が満開になった。彼岸花は有毒植物で、地下の鱗茎に毒がある。人里近くにしか生えていない。妖しく美しい花で、しかも有毒だなんて、どこやらの美女みたいだ。 むかし飢饉の折り、この鱗茎を砕き水さらしして解毒し食用にしたという。これ…

ワタの実が開いた

近所の小さな植物園に在来種のワタが植えられている。綿シャツの綿、コットンだ。はじめ黄色い花が咲き、実ができて、その実が膨らんで白い棉が飛びだした。植物は「棉」、製品になると「綿」と表記する。木ヘンと糸ヘンの違いだ。 江戸時代から日本で栽培さ…

カメムシ展が始まった

ジュンク堂書店池袋本店でカメムシ展が始まった(6月30日まで)。全国農村教育協会がほぼ20年にわたって「日本原色カメムシ図鑑」全3冊を発行してきた。約10年に1冊の刊行だ。3巻が揃ったのを記念して今回カメムシの写真展を企画したらしい。主催が書店…

向島百花園の5月の花

久しぶりに向島百花園へ行って5月の花を撮影した。 ニワゼキショウ、アヤメ科。 ハハコグサ、最近はウラジロハハコグサが目立っている。 ショウブ、菖蒲湯に入れるのはこれ。サトイモ科なので花は地味だ。しばしば花ショウブやカキツバタがショウブと呼ばれ…

松浦健二『シロアリ』を読む

松浦健二『シロアリ』(岩波書店)を読む。「岩波科学ライブラリー〈生きもの〉」シリーズの1冊。副題が「女王様、その手がありましたか!」とくだけたもの。内容も一般向けというかヤングアダルト向けのやさしい記述になっている。裏表紙の惹句は、 ここに…

葛飾区渋江公園のバラ

葛飾区の奥戸街道沿いに渋江公園があった。小さな公園だったが、バラの花壇が作られていて、大輪のバラが満開からやや盛りを過ぎつつある過程だった。「ぼくは薔薇は嫌いだったのに」という詩の一節を思い出しつつ、まだ開ききっていない花を選んで撮影した。

犬も歩けば棒に当たる

注意しながら散歩をしていれば、何かと興味深いものに当たる。 展葉してきたムクゲの葉の表面に小さな水滴のようなものが光っていた。 その葉の上の(over)葉の裏を見ると、ワタアブラムシがびっしり寄生している。ワタアブラムシは数多くの植物に寄生する…

御衣黄が咲いている

ソメイヨシノはほぼ散っているが、渋い桜の代表「御衣黄(ギョイコウ)」が咲いている。 Wikipediaによると、 ギョイコウ(御衣黄)は、サクラの栽培品種である。花期はソメイヨシノより遅く、京都市や石川県白山市では4月の下旬頃。花の大きさは、京都市や…

3月24日の花

3月24日に撮影した花。 イカリソウ、メギ科。 い か り 草 花 が こ ん が ら か つ て い る 清崎敏郎 フヨウカタバミ(芙蓉酢漿草)、明治に入ってきた帰化植物。 白ツバキ。 斑入りツバキ、実はウイルス病罹病株。 アセビ(馬酔木)。 馬 酔 木 よ り 低…

ベランダのスミレとシロバナタンポポ

ベランダのスミレとシロバナタンポポが咲き始めた。 すみれはタチツボスミレだろうか? シロバナタンポポももうすぐ満開になる。左下はスミレの咲き終わったもの。

今日撮影した花

今日撮影した花。撮影場所は墨田区文花の小さな植物園と近所の団地の植え込みなど。 まずカンアオイ(寒葵)の花、これが花とは! スズクサ科で、葉はギフチョウの食草になっている。 シュンラン(春蘭)の花、子どもの頃ジジババと呼んでいた。花を分解する…

ローズマリーいろいろ

ローズマリーといえば植物の名前だ。料理に入れて香辛料としても使われる。Wikipediaによれば、次のように書かれている。 ローズマリーは、地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。また精油は薬にも用い…

春の花々を撮影した

3月10日の午前中に飛び交う杉花粉をぬって春の花々を撮影した。 富士桜が満開になっていた。富士桜は園芸上の名前で、植物学の和名としてはヤブザクラ。 ヒメリュウキンカも咲き始めた。 これはキクザキイチゲ。 ユキワリソウ、雪割草だ。 こちらはユキワリ…

3月3日の花

3月3日に近所を回って花を撮影した。杉花粉の飛散がひどかったので、早々に帰宅したのであまり多くを撮影することはできなかった。 アザミの1種とタンポポが並んでいた。このアザミはアメリカオニアザミだろうか? クリスマスローズが咲き始めた。 ホトケ…

立春後の早春の花々

立春後1週間目くらいの近所の花々。春は黄色い花が多い。 福寿草がほとんど満開になっている。手入れをしている人が、思うように株が増えてくれないとこぼしていた。どうも株分けをしないと駄目なようだと。 南向きの建物の壁際ではノゲシが咲いていた。 暖…

節分の花

節分だった昨日、近所で春の花々を見かけた。福寿草、木瓜、紅梅、オオイヌノフグリ、ナズナ、姫踊子草、ハコベ。 福寿草(フクジュソウ)が満開だった。 木瓜(ボケ)の蕾が膨らんでいる。 墨田区の香取神社の梅園では、やっと1種類の紅梅が咲いていた。 …

霜柱と冬の花

霜柱が立っていた。『俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)によれば、「霜柱を何の不思議もなく見ているがこれほど盛んに霜柱が立つのは世界中でも日本だけで、特に関東ローム層地域に顕著である」とあった。私の田舎の長野県南部でも、山あいなど赤土地帯に背…

旧中川の土手の黄色いもの

旧中川の枯草に覆われた、しかし陽当たりの良い土手に小さな黄色いものが見えた。近づいてみる。 もちろんタンポポだった。枯草に埋もれて咲いているのは花柄が短いせいだ。寒さに耐えて花までがロゼット状だった。 ロゼットとは、『写真で見る・植物用語』…

枇杷の花咲く

枇杷(びわ)の花が咲いている。ある意味で冬にふさわしい地味な花だ。とは言え、アップで見ればやはりそれなりに華やかな印象もある。 咲 き 揃 ひ 花 と も い へ ぬ 枇 杷 の 花 大西廣海

新年早々のみずみずしい植物

近所の植物園や小さな河原の土手でみずみずしい新年の植物を撮影した。 カンアオイに蕾が着いていた。開花は2月か。 福寿草の蕾も少し大きくなったようだ。 フキノトウもこんなに大きい。 マルブッシュカン。丸仏手柑の意味だが、なんだか形容矛盾だ。 万両…

福寿草が芽生えた

16日の日曜日、近所の小さな植物園で福寿草が芽生えていた。昨年とほとんど同じ時期だ。いつもこの時期になると福寿草の芽生えを探してしまう。見つければ嬉しい。もう春が近いと思ってしまう。 正月が近いので万両も赤い実をつけている。 私の好きな冬の薔…

冬来たりなば春遠からじ

「冬来たりなば春遠からじ」という言葉がある。ネットのことわざを解説するページによれば、これはイギリスの詩人シェリーの『西風の賦 (西風に寄せる歌) Ode to the west wind』の末句「If winter comes, can spring be far behind 」が語源由来とのこと。…

道路を渡る蛇をうたった短歌

道路を渡る蛇をうたった短歌が朝日歌壇に載っていた(12月3日)。 晩秋の蛇とおもえば見守りぬ渡りおえるまで単車を停めて 西屋富美子(防府市) 道路を渡る蛇を単車を停めて見守っている。その情景は、渋谷の老いた女王猫アマテラスが、死に場所を求めて渋…

銀座の歩行者天国の猫

ほとんど毎週土曜日、歩行者天国の銀座を歩く。画廊を回ってるからに他ならない。そこで何度か多くの観客に囲まれて道路標識の上に載せられている猫たちを見かけた。狭い標識の上に数匹の猫たちが座っていて、大勢の観客がケータイやデジカメで撮影している…

松田正平のムベのドローイング

松田正平は気まぐれ美術館の洲之内徹が絶賛している画家だ。松田の薔薇の絵は梅原龍三郎の薔薇より良いという。色彩の美しい画家だ。これは松田正平のムベのドローイング。ムベはアケビの仲間で、アケビと異なり熟しても実が割れない。ドローイングとムベの…