自然

11月の植物など

今年はボケの生らない年だった。多い年は1kg近く収穫できたこの木も、今年は親指くらいの実が数個生っているだけだった。この木ばかりでなく、毎年観察(?)している数カ所のボケでも同じだった。 西洋朝顔「天の青」が咲いている。高樹のぶ子の小説『百年…

10月中旬の秋の花

10月中旬、近所で撮影した秋の花と蝶。 咲き始めたホトトギス。 イヌタデ=犬蓼。 プランターのスミレ(スミレサイシン?)。 満開のキンモクセイ=金木犀。 ナミアゲハ。前翅を激しく震わせていた。

10月の秋の花

ヒガンバナ(彼岸花)別名マンジュシャゲ(曼珠沙華) ヒガンバナ(彼岸花)〔白花〕 コスモス(秋桜) キバナコスモス(黄花秋桜)コスモスとは別種 ミズヒキ(水引) キンモクセイ(金木犀)

ニホンカワウソは「生きている!」か?

雑誌『AERA』9月24日号に"ニホンカワウソは「生きている!」"という記事が載った。本当か? 8月31日に「ニホンカワウソ絶滅」というエントリーを書いたばかりだ。環境省がニホンカワウソを絶滅種に指定したという。本当に生きているのか。で、早速読んでみ…

雑草について

毎日新聞の書評ページのコラム「好きなもの」にグラフィックデザイナーの佐藤晃一が「雑草」と「石」と「空」を挙げている(8月9日)。その「雑草」について、 数年前の早春、近くの道端で2種の小さな花を見つけた。顔を近づけてよく見ると、ほんとうに小…

ワタのイラスト

「二十四節季・七十二候 歳時記カレンダー」を愛用している。名前のとおり二十四節季と七十二候が記されて、短歌や俳句、季節の植物とその解説、イラストが載っている。イラストは割合リアルなものと、デフォルメされたマンガ的なものに分かれる。思うに手近…

ニホンカワウソ絶滅

8月28日付けの朝日新聞に「ニホンカワウソ『絶滅』」という見出しの記事が掲載された。環境省が絶滅のおそれのある野生生物を調べた「レッドリスト」を見直し、ニホンカワウソを絶滅危惧種から「絶滅種」に指定したというもの。環境省がニホンカワウソの絶…

収集家は男たち

ササラダニの専門家青木淳一が東大出版会のPR誌『UP』8月号に「採集の楽しみ」というエッセイを書いている。 自然のなかでものを採集したり集めたりすることは、子どもたちにとっても、趣味で動植物や鉱物を集めている人たちにとっても、専門家や研究者たち…

風知草について

鉢植えなどにされるフウチソウ(風知草)は標準和名がウラハグサ(裏葉草)。ウラハグサと呼ばれるのは、普通の植物では裏側にあたる葉裏がウラハグサでは表だからだ。葉鞘から葉に続くとき、ねじれているのが分かるだろうか。 フウチソウと呼ばれるのは、葉…

七夕の芋の露

子どもの頃は七夕の朝、里芋の葉の露を採って、それで墨をすって短冊に願い事を書いた。あの頃なんて書いたのだろう。住んでいたのが長野県の田舎だったので、七夕はひと月遅れの8月7日だったけど。ちょうど夏休みの最中だった。里芋は家の前の畑にたくさ…

半夏生

7月1日は二十四節季の半夏生だった。「はんげしょうず」と読む。半夏=カラスビシャク(サトイモ科)が花をつける頃だ。写真がカラスビシャクの花。私のように地味な花だ。

6月の公園の動植物

6月の公園の動植物を見た。アジサイは種類が多いので正確な名前は分からない。青がきれいだ。 大型のサルビア。サルビア・ガラニティカSalvia guaraniticaというらしい。この花も青だ。 半夏(カラスビシャク)が生育している。ここから名前を取った暦の半…

上野公園のサツキ展が見事だ

上野恩賜公園噴水前広場で恒例のさつき展「2012さつきフェスティバル」が開かれている(5月30日〜6月4日)。以前は不忍池端で開かれていたが、上野公園に変わったようだ。噴水のある大きな池があったが、それを半分埋め立てて広場にしている。広場の両側…

ヒメマルカツオブシムシ

5月20日に近所の公園の植え込みの白いカラーに甲虫がいた。いや、そろそろヒメマルカツオブシムシが見られるのではないかと探したのだった。ヒメマルカツオブシムシはこの頃羽化して、野外の白い花に集まる習性がある。本種について、安富和男・梅谷献二『…

5月末頃の花

5月末頃の墨田区で撮った花。 薔薇が満開だ。 カモミールまたはカミツレ、カミルレ ドクダミ ホタルブクロ(蛍袋)、子供の頃採ったホタルを入れて遊んだ アザミは種類が多い。これは何アザミだろう(これのみ江東区) ウラハグサ(裏葉草)またはフウチソ…

5月20日の墨田区の花

5月20日に東京墨田区で撮影した花。 バラ。特別な品種ではないのだろうが、きれいだった。 カルミア。ツツジの仲間。 ニオイバンマツリ。名前のように香りが高い。 旧中川の土手に咲いていたユウゲショウ。マツヨイグサの仲間で、ヒルザキツキミソウを小型…

シロアリのスウォームを撮る

恒例の銀座のシロアリのスウォームを撮影した。昨年はすでにピークを過ぎてしまっていたので、今年は1時間早くでかけたのだったが、それでもピークが過ぎていた。だから正確に表現すれば、今年もシロアリのスウォーミングを撮り逃がしたと言うべきだろう。…

『昆虫食入門』を読む

内山昭一『昆虫食入門』(平凡社新書)を読む。私も山国の出身で、子供の頃から、イナゴ、蜂の幼虫(蜂の子)、蚕の蛹(ひび)、カミキリムシの幼虫(ゴトウムシ)などを食べ慣れていた。長野県は海がないせいか、タンパク質を昆虫にも求める食の習慣があっ…

バラシロカイガラムシ

都内のある美術館の中庭のツルバラの太い幹が何やら白くなっている。近づいてよくみると、これはバラシロカイガラムシではないか。こんなにすごい被害は初めて見た。河合省三『日本原色カイガラムシ図鑑』だって、これほどひどい写真は掲載されていない。同…

金星と月と木星が一直線

3月26日の夜の7時頃、西空では金星と月と木星が縦に並んだ。月齢3.5の月がスカイツリーの塔の左側に位置し、その上に明るい金星が輝く。月の下方、展望台の左側に木星が光っている。月と惑星がほとんど縦列に並んだのだ。 ちなみに25日は上から金星、木星…

3月下旬の花

オオイヌノフグリ(大犬のふぐり=大きな犬の金玉) カンヒザクラ(寒緋桜)以前はヒカンザクラとも呼ばれたが、ヒガンザクラと紛らわしいのでこの名前に トサミズキ(土佐水木) ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下) ヒメリュウキンカ ヒヤシンス 「あな…

富士桜が開花した

近所の富士桜が開花した。富士桜は園芸名、標準和名はマメザクラだが、これはマメザクラの近似種のヤブザクラの由。 今年はたしかに春が遅い。例年ならベランダのスミレが満開なのに、今年はやっと蕾が出始めたところだ。 ヤブザクラについては、「桜の会」…

2012年3月11日の花

1年後の春は何事もなかったかのようにさまざまな花々を咲かせている。 梅の花 福寿草 クリスマスローズ 陽当たりの良い土手のタンポポ ホトケノザ、アップにするときれいだ ユキワリイチゲは満開に近い ユキワリソウも咲き始めた フキノトウも蕾になっている

2月末の日曜日に撮影した春の花

2月26日(おや、2.26だ)の日曜日に近所で撮影した春の花々。撮影場所は、墨田区の香取神社境内、小さな植物園、旧中川の土手、団地の公園などだった。 香取神社境内の白梅。紅梅のあと白梅の深空あり(飯田龍太) 植物園に咲いていたサルココッカ、ツゲ科…

春の花が咲き始めた

旧中川の土手にホトケノザ(仏の座)が咲いていた。ホトケノザは「歳時記カレンダー」によると、 シソ科。路傍や野原に群れ咲く。相対する葉が茎を取り巻き、仏が座る蓮華座に似る。別名の三階草(さんがいぐさ)も、葉が階を成している形態から。七草のホト…

満月の入り

2月8日の朝早く、少し欠け始めた満月が西の空を沈んでいった。間もなく日が昇る。

福寿草とフキノトウ

2月12日、近所の小さな植物公園で福寿草が咲き、フキノトウも食べ頃になっていた。採らないけど。 昨年の日記を見ると、同じ日にすでに花粉症の薬を処方されていた。昨年が早かったのかもしれないが、もう花粉症の季節なのだ。

福寿草が咲き始めた

近所の小さな植物園で福寿草が咲き始めた。フキノトウも大きくなった。福寿草は見かけと違って有毒なので、毎年フキノトウと間違えて食べ、中毒する人が絶えないという。 福寿草 フキノトウ

伐り倒されたキクモモの木

東京スカイツリーの完成にあわせて北十間川の川岸の整備が進んでいる。生え放題だった灌木を整理し、遊歩道を造っている。そのことは悪くはないのだが、明治通りが北十間川を渡っている福神橋の畔に誰かが植えたらしいキクモモの木が伐られてしまっていた。 …

荷風の見たヨウシュヤマゴボウの花

石川淳に『敗荷落日』で「おもえば、葛飾土産までの荷風散人だった。戦後はただこの一篇、さすがに風雅なお亡びず、高興もっともよろこぶべし。しかし、それ以後は……何といおう、どうもいけない。」とまで書かれた荷風だった。さて、その「葛飾土産」を開い…