旧中川の枯草に覆われた、しかし陽当たりの良い土手に小さな黄色いものが見えた。近づいてみる。
もちろんタンポポだった。枯草に埋もれて咲いているのは花柄が短いせいだ。寒さに耐えて花までがロゼット状だった。
ロゼットとは、『写真で見る・植物用語』によれば、
地上茎がごく短く、葉はすべて根ぎわから出る。この葉を根生葉(こんせいよう)というが、葉がついているのは短い茎である。根生葉が集中してつき、放射状に見える形をロゼットという。バラ模様(ローズ)からきた語。ロゼットの中心には芽(頂芽)がある。
オオバコやタンポポは一生ロゼットで過ごす。花序をつけるときだけ花茎を立てる。
- 作者: 岩瀬徹,大野啓一
- 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 単行本
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