旧中川の土手の黄色いもの

 旧中川の枯草に覆われた、しかし陽当たりの良い土手に小さな黄色いものが見えた。近づいてみる。





 もちろんタンポポだった。枯草に埋もれて咲いているのは花柄が短いせいだ。寒さに耐えて花までがロゼット状だった。
 ロゼットとは、『写真で見る・植物用語』によれば、

 地上茎がごく短く、葉はすべて根ぎわから出る。この葉を根生葉(こんせいよう)というが、葉がついているのは短い茎である。根生葉が集中してつき、放射状に見える形をロゼットという。バラ模様(ローズ)からきた語。ロゼットの中心には芽(頂芽)がある。
 オオバコやタンポポは一生ロゼットで過ごす。花序をつけるときだけ花茎を立てる。


写真で見る植物用語 (野外観察ハンドブック)

写真で見る植物用語 (野外観察ハンドブック)