シロバナタンポポが咲いている

 シロバナタンポポが咲いている。ベランダの鉢植えでは黄色いセイヨウタンポポと並んで咲いている。近所の団地の植え込みでは小さな群落を作って咲いている。



 昔、古田武彦と古代史を研究する会で九州の吉野ケ里遺跡を訪ねた折り、九州出身で東大の文系を卒業した若い男性会員が参加していた。彼が黄色いタンポポを見て、タンポポって黄色いんですかと驚いていた。それを聞いたおばさんたちが、すかさず東大へ行った人は勉強ばかりしていてそんなことも知らないんだとからかっていた。参加者の2/3はおばさんたちだった。参加者のなかで私はその若者に次いで若かった。と言っても40代だったが。
 さて、後日知ったのだったが、九州ではシロバナタンポポは普通に分布しているが、黄色い花のカンサイタンポポは福岡県以外の九州には分布していないのだった。若者はガリ勉でタンポポすら知らないのではなかった。
 シロバナタンポポの根は太いもので直径が5センチを超えるという。これが本当の巨根だろう。清廉(白花)で、控えめ(ロゼット型=地面に貼り付いたように生える植物の生態型)で、巨根だなんて。ちなみにロゼットの語源は、バラ模様(ローズ)からきているという。