ジュンク堂書店池袋本店でカメムシ展が始まった(6月30日まで)。全国農村教育協会がほぼ20年にわたって「日本原色カメムシ図鑑」全3冊を発行してきた。約10年に1冊の刊行だ。3巻が揃ったのを記念して今回カメムシの写真展を企画したらしい。主催が書店と出版社、それに日本半翅類学会とあるので、カメムシの標本も展示されるのではないか。ただカメムシは死ぬときれいな体色が失われてしまうので、標本から生きている状態を知るのが難しい。それで図鑑に使われている写真を並べた写真展なのだろう。
カメムシは臭い虫との印象が強いが、なかなか多様性を持った昆虫なのだ。ほとんどの種は植物の樹液を吸汁しているが、他の昆虫の体液を吸う肉食性のものもいる。稲を吸汁すると斑点米を作り等級を下げて品質を低下させる。ミカンやリンゴ、モモ、ナシ、トマトなどを吸汁すると、吸汁痕がスポンジ状になり、これまた品質を低下させて商品価値を著しく落としてしまう。
他の昆虫の体液を吸うのはサシガメの仲間だが、南米に多いサシガメは人間も刺してシャーガス病を媒介する。最近ニューヨークでもこのサシガメが増えているとニュースになっていた。戦前から日本でも被害があったトコジラミ(ナンキンムシ=南京虫)もカメムシの仲間だから、サシガメの話題も唐突ではないだろう。
ちらしにあるように、タガメもグンバイムシもカメムシの仲間なのだ。グンバイムシ=軍配虫はツツジの害虫で、葉に白い斑点をたくさん作って見苦しくツツジの樹勢にも影響する。最近は街路樹のプラタナス=鈴掛の木にプラタナスグンバイが大発生している。アメリカシロヒトリの当時と違って街路で殺虫剤が使えない御時世なので、都内だけでも相当大きな被害が拡がっている。
年のせいかここ4〜5日間風邪で寝込んでいる。回復したらジュンク堂へカメムシ展を見に行ってみよう。
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カメムシ展
2013年6月1日(土)〜6月30日(日)
(最終日は16:00まで)
ジュンク堂書店池袋本店7階壁面にて
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カメムシブックフェア
6月11日(火)〜7月10日(水)
7階カウンター前にて
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