タンポポのアザミウマ

 ベランダの鉢植えのシロバナタンポポの葉に白い斑点がある。葉を裏返してみると、黒っぽい点々があり、葉裏全体が銀色に変色している。これはアザミウマという昆虫の典型的な被害で、シルバリングという症状だ。
 ルーペを持ち出して調べてみると、半透明の小さな幼虫が動いている。あちこち探してみると、アザミウマの成虫が見つかった。黒っぽいので、よく見られるヒラズハナアザミウマでないことは分かるが、何という名前のアザミウマかは分からない。
 タンポポに寄生するのだから、キク科植物を宿主とする種類なのだろう。クロゲハナアザミウマとかミナミキイロアザミウマとか、いくつか名前はあげられるものの、当てずっぽうに過ぎない。アザミウマの同定の神様、工藤巌先生なら見ただけでたちどころに名前を言い当ててくれるのに。