広島への原爆投下が事前に日本に伝わっていた

 配布されたばかりの「Tokyo 古田会 News」No. 126 May, 2009 に驚くべきことが書かれている。古田武彦「学問論(第14回)」から。
 昭和20年5月、京都大学の工学部冶金学科の学生水田泰次氏は恩師の西村英雄教授から「今度、アメリカで原子爆弾ができた。それを投下する場所は広島だという。君の家族がいるなら、避難した方がいい。」と言われた。それを聞いて水田氏は無理やり父親を説き伏せ、広島市内の自宅から大八車で廿日市へ移転させた。その3か月後に広島市に原爆が投下された。
 西村教授には米国の学会から秘密裡にニュースが送られたのだという。水田泰次氏は、すでに廣島高等学校同窓有志の会が発行する「廣高と原爆ー被爆55年・回想と追悼ー」(平成12年8月発行)にそのことを書いているという。