東京銀座の銀座FBIギャラリーで足立篤史個展が開かれている(7月9日まで)。足立は1988年横浜生まれ、2014年に東京造形大学美術学部彫刻専攻を卒業。2013年麻布十番画廊で初個展。以来Jinenギャラリーやボヘミアンギルド、BankARTなどで個展を開いてきた。
今回の個展について、ギャラリーのホームページには、
これまで「記憶を記録する」を根幹に、当時実際に存在した兵器や生き物などのモチーフに、そのモチーフが存在した時代の新聞や雑誌を素材にし、そのモチーフ、時代に存在した「記憶」を落とし込んできた足立篤史氏。作り出された作品は、過去の記憶と現代に蘇った記録が混じり合い、新しいオブジェクトとして独自の存在感を放ちます。今回は現在の世界情勢、そしてその行方を考えるため何を見つめ直すべきか、その問を、具現化した記憶の存在を通して見るものに問いかけます。
ギャラリーの中央に戦艦アリゾナが設置されている。その向こうにB29、奥には自衛隊のF35。それぞれ作品にちなむ新聞が貼付されている。アリゾナには真珠湾攻撃、B29には原爆投下と敗戦、F35には安保3文書の閣議決定。
作品は紙で作られているという。しかし紙とは思えないほど精密だ。ほかにマケットが何点か展示されている。
このFBIギャラリーは初めて来たが、銀座の泰明小学校前の泰明通りに面した古いビルの5階にある。エレベーターはなく、階段で57段登ることになる。
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足立篤史個展「はじまりとおわり、そしてはじまり。」
2023年6月24日(土)-7月9日(日)月・火休廊
13:00-23:00(土曜12:00-22:00、日祝12:00-20:00)
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銀座FBIギャラリー
東京都中央区銀座6-3-16 大命ビル本館501
電話03-6263-8407
https://www.instagram.com/fbi_ginza/