トキ・アートスペースの加山隆展を見る

 東京神宮前のトキ・アートスペースで加山隆展が開かれている(8月24日まで)。加山隆は1963年長野県飯田市生まれ、1989年に愛知県立芸術大学美術学部油絵科を卒業している。1990年から1993年にかけてドイツに滞在し、1991-1992年にドイツカッセル大学自由芸術科で学んでいる。1989年飯田市美術博物館市民ギャラリーで初個展、以来ドイツのギャラリーなどで個展を繰返し、東京ではアートフォーラム谷中、ギャラリー山口、ギャラリイKに続いて、2003年からはここトキ・アートスペースで今回でもう16回個展を開いている。

 『月刊ギャラリー』8月号に加山の個展が紹介されている。

 描いてはサンドペーパーで画面を削る。その繰り返しで作品を完成させる加山は、「図と地の交差する場所、交差することによるブレや両義性を描いている。自分の日常生活から湧き出るものを大切にするため、毎日描くことを続けている」と語る。今回の個展は、これまで描き溜めた作品の中から同サイズの作品を積み重ねて白い四角い箱を作ることで、約25年に渡る活動の集大成にするという。


 画廊の中央に白い四角い箱が置かれている。25年間に描き溜めた50余点の作品だ。今までの個展と異なるのは、黒いドローイングが並べられていることだ。これはボールペンで描いたものだという。

 写真では分かりづらいが、白1色に見える画面はサンドペーパーで削られた色彩が微かに透けて見える。微かな筆触が残っている。描いて削ってその繰り返しによって残ったわずかな痕跡が加山の作品なのだ。

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加山隆展

2025年8月19日(火)-8月24日(日)

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

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トキ・アートスペース

東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F

電話03-3479-0332

http://tokiart.life.coocan.jp/

東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口より徒歩約5分