クロスビューアーツの濱田富貴展を見る

 東京京橋のクロスビューアーツで濱田富貴展「宇宙(そら)をみる」が開かれている(7月26日まで)。濱田富貴は福岡県生まれ、2000年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了している。その後、カナダのアルバータ大学やアメリカのユタ州立大学で学び、2009年には文化庁からフィンランドに派遣されている。さらに2018年はノルウェーの北極圏に滞在して制作している。

 濱田の言葉、

私は植物園が好きだ。季節毎に行くたびに自然の命の造形美に驚き感動する。

最近は主役の樹々や花々と共に、地面に生えている何気ない雑草のような植物が気になってしょうがない。地表を覆うように小さな緑色の葉がザワッと生えているのをジッと見ていると、まるで夜空に大量に浮かぶ星々のような、一種の別次元の広大な世界が見えてくる。

地上だろうが天空だろうが、そこに「在る」かたちや仕組みは同じものだ。全ては同一ラインで繋がり、そのような共通項を見出したものには問答無用で引き込まれてしまう。

通常は大型作品の制作が多いが、今回は小作品中心の展覧会。まずは気に入ったかたちを興味が赴くまま片っ端から描いてみる。

いま自分が立っている場所、そして生涯、知る事も訪れる事もまったく叶わない場所でも日々確実に等しく消滅に向かっている全ての事象。いつかは「果て」を描ける時が来るだろうか。

 

「天ノ川絵図」

「私的曼荼羅図」

「wave」

「言の葉ー境界」

 

「Supernova」


 今回も主に植物をモチーフに描いている。「私的曼荼羅」と題された作品は胡桃の殻だという。ドローイングと銅版画だが、いずれも気持ちの良い作品だ。「Supernova=超新星」という作品もあり、展覧会のタイトルとも通じている。

 濱田の作品は墨・黒が美しい。

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濱田富貴展「宇宙(そら)をみる」

2025年7月14日(月)-7月26日(土)

11:00-18:30(土曜日17:00まで)日曜・祝日休廊

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クロスビューアーツ

東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F

電話03-6265-1889

http://gnatsuka.com/