東京京橋のクロスビューアーツで桑原理早展が開かれている(1月28日まで)。桑原は1986年、東京都出身。2011年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、2013年同大学大学院造形研究科日本画コースを修了している。2013年アートスペース羅針盤で初個展、2014年と2018年にギャラリー&スペースしあんで個展を開いている。2020年と2022年はギャラリーなつかでも個展を行った。また各地のグループ展に何度も参加している。
今回桑原は新しい展開を見せている。近所の空き地の草むらを描いているというが、同一場所を経時的に描いて1枚の画面に重ねている。桑原はモデルを描いても1枚の画面に様々なポーズを重ねていたが、草むらを同様の方法で描いている。それが必ずしも成功しているとは言えないが、今後の展開を考えると興味深い方向性を示しているように見える。
色彩は念紙を何度も重ねて圧し転写しているという。新しい方法に挑戦する姿勢はとても好ましいと思う。
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桑原理早展
2023年1月13日(月)-1月28日(土)
11:00-18:30(土曜日17:00まで)日曜休廊
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クロスビューアーツ
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889
※クロスビューアーツはギャラリーなつかの併設画廊