東京京橋のクロスビューアーツで桑原理早・原裕子展が開かれている(8月7日まで)。原は陶で面白い形を作っていて興味深いが、今回は桑原を紹介する。
桑原は1986年、東京都出身。2011年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、2013年同大学大学院造形研究科日本画コースを修了している。2013年アートスペース羅針盤で初個展、2014年と2018年にギャラリー&スペースしあんで個展を開いている。昨年はギャラリーなつかでも個展を行った。また各地のグループ展にも何度も参加している。
ギャラリーのHPから作家の言葉、
一つの側面では決定できない、人という存在をテーマに制作しています。
線の重なりは、時間の重なりも表しており、画面上に一人の人物を複数描き重ねながら、人物像を露わにしています。
「画面上に一人の人物を複数描き重ねながら、人物像を露わにしています」とある。その言葉通りの造形がとても魅力的だ。位相をずらし重ねて一人の個性をあぶりだしている。そのことが造形的な新しい世界を作り出している。
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桑原理早・原裕子展
2021年7月29日7月26日(月)―8月7日(土)
11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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クロスビューアーツ
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889
※クロスビューアーツはギャラリーなつか併設の小スペース(入口は共通)