クロスビューアーツの桑原理早を見る

f:id:mmpolo:20210729215812j:plain



  東京京橋のクロスビューアーツで桑原理早・原裕子展が開かれている(8月7日まで)。原は陶で面白い形を作っていて興味深いが、今回は桑原を紹介する。

 桑原は1986年、東京都出身。2011年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、2013年同大学大学院造形研究科日本画コースを修了している。2013年アートスペース羅針盤で初個展、2014年と2018年にギャラリー&スペースしあんで個展を開いている。昨年はギャラリーなつかでも個展を行った。また各地のグループ展にも何度も参加している。

 ギャラリーのHPから作家の言葉、

 

一つの側面では決定できない、人という存在をテーマに制作しています。

線の重なりは、時間の重なりも表しており、画面上に一人の人物を複数描き重ねながら、人物像を露わにしています。

f:id:mmpolo:20210729215836j:plain

ギャラリーのHPから借用

f:id:mmpolo:20210729215910j:plain

ギャラリーのHPから借用

f:id:mmpolo:20210729215955j:plain

f:id:mmpolo:20210729220008j:plain



  「画面上に一人の人物を複数描き重ねながら、人物像を露わにしています」とある。その言葉通りの造形がとても魅力的だ。位相をずらし重ねて一人の個性をあぶりだしている。そのことが造形的な新しい世界を作り出している。

     ・

桑原理早・原裕子展

2021年7月29日7月26日(月)―8月7日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊

     ・

クロスビューアーツ

東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F

電話03-6265-1889

http://gnatsuka.com/

※クロスビューアーツはギャラリーなつか併設の小スペース(入口は共通)