東京神宮前のトキ・アートスペースでいぐち なほ展「n次元」が開かれている(7月7日まで)。いぐちは1972年東京都生まれ、1996年に学習院大学文学部哲学科を卒業している。2011年にこのトキ・アートスペースで初個展、以来毎年トキ・」アートスペースで個展を開き、今回でもう9回目となる。
壁面に不思議なオブジェが並んでいる。素材は綿布、アクリル絵具、紙となっている。丸いオブジェは綿布ではなく毛糸とある。要するにキャンバスを使ったり毛糸の帽子を使って形を作り絵具で固めているということか。付けられている凹凸は紙で作っているようだ。
不思議な形のオブジェだ。これは何だろう。よく分からないながらもどこか惹きつけられる。何かを意味しているようには見えない。意味という場面ではニュートラル=中立ではないか。強い意味があるわけではないが、無意味というのとも違うようだ。意味に関してはニュートラルという所以だ。しかしだからといって造形的に特に美しいわけでもない。かといって美しくないわけでもない。ここでも美しさに関してニュートラルだ。
だが何か面白く感じられる。いったいなんだろう。
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いぐち なほ展「n次元」
2019年7月1日(月)-7月7日(日)
12:00-19:00(最終日17:00まで)水曜日休廊
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東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
電話03-3479-0332
http://tokiart.life.coocan.jp/
地下鉄銀座線外苑前駅から徒歩5分ほど