みゆき画廊の深沢軍治展を見る


 東京銀座のみゆき画廊で深沢軍治展「− 地上のことIII −」が開かれている(7月12日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、毎年精力的に個展を開いていて、5月にも銀座の画廊宮坂で小品展を開いたばかりだ。
 とても人気のある画家で、みゆき画廊の画廊主牛尾さんがお客さんが途切れなくて大変と言っていたくらい、客がつめかけていた。それに深沢がていねいに相手をしている。ベテランの一流画家なのに変に威張ることなく、気さくに話している。
 深沢は何度も個展を繰り返しながら、マンネリに陥ることがない。常に変化して多様な形を見せている。抽象でありながら、明確な形が描かれている。71歳になる深沢が今までどんな風に変化してきたのか知りたいと思っていたが、近いうちにそれを見ることができる企画が進行しているらしい。とても楽しみだ。
 京都に住む深沢は水曜日まで画廊に来ていたが、いったん帰ってまた来週後半顔を出すらしい。団体に属していない深沢は、実力に比して知名度が高いとは言えないが、もっともっと注目されて然るべき画家だ。会期は来週一杯続いている。多くの人に見てほしい。






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深沢軍治展「− 地上のことIII −」
2014年6月30日(月)−7月12日(土)
11:00−19:00(最終日17:30まで)日曜休廊
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みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
電話03-3571-1771
http://miyuki-gallery.com/