恒例なびす画廊の瀧田亜子展を見る

 東京銀座のなびす画廊で瀧田亜子展が開かれている(4月26日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。なびす画廊での個展は昨年の11月に続いて今回で16回目になる。最近は春秋と年に2回も個展を行っている。その作品は紙に顔料で描いている。
 瀧田は昔から書を学び、そのため中国に留学してもいる。絵画に転じた後も、書を通して身につけた「線」を表現の核にして作品を作っている。書と西洋絵画を融合した瀧田の仕事は独特の世界を見せている。
 今回は正面の床に屏風のように立てた6枚のパネルからなる作品、壁面に取り付けた同じく6枚のパネルの作品と、反対の壁面に取り付けた8枚のパネルの作品、そして1枚だけの作品に掛け軸状のものが展示されている。
 また帖というのだろうか折り本仕立ての作品が置いてあって、これも面白かった。抽象的なドローイング作品を折り本に仕立てている。次回の個展では、これを大きくした作品の展示も計画しているとのこと。楽しみである。




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瀧田亜子展
2014年4月21日(月)−4月26日(土)
11:30−19:00(土曜 17:00まで)
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なびす画廊
東京都中央区銀座1-5-2 ギンザファーストビル3F
電話03-3561-3544
http://www.nabis-g.com