アートスペース羅針盤の中野めぐみ展−初音−を見る


 東京京橋のアートスペース羅針盤で中野めぐみ展−初音−が始まった(1月11日まで)。中野めぐみは、1976年山口県生まれ。2002年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業している。同年、銀座のギャラリー青羅で3人展、2008年に銀座のギャラリー21+葉で初個展を行っている。2002年にアートスペース羅針盤で3人展、同じ年に浅草橋のマキイマサルファインアーツで個展を行っている。
 今回はアートスペース羅針盤の企画で開かれた。3面の壁に大きな作品が並んでいる。いずれもS100号の大きさで、人物の顔を画面一杯に描いている。S100は正方形で、一辺が162cmになる。いずれも女性の顔で、顔全体を描くのではなく、頭部などが切り取られている。すごい迫力だ。
 画廊主の岡崎さんに聞くと大学では内田あぐりに師事したとのこと。なるほど、内田の弟子たちはデッサンがしっかりしているし、優れた作品を発表している若い画家たちが多い。力強い線が特徴だ。内田は優れた教師なのだろう。そういえば若月公平の弟子からも優れた版画家が輩出している。「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」の諺を思い出す。優れた教師が1人いれば、優れた弟子たちが輩出するのだ。
 入口近い壁には小品が並んでいる。こちらも良い作品だった。





 アートスペース羅針盤の営業時間は土曜日を除いて午後8時までだ。仕事帰りにでも立ち寄ってみたらどうだろう。
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中野めぐみ展−初音−
2014年1月5日(日)−1月11日(土)
12:00−20:00(最終日18:00まで)
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アートスペース羅針盤
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2階
電話03-3538-0160
http://rashin.net/
地下鉄銀座線京橋駅2番出口から徒歩1分
地下鉄有楽町線銀座一丁目駅9番出口から徒歩3分
警察博物館並び