銀座ニコンサロンの芦沢武仁写真展「マラムレシェ 家の記憶」が興味深い


 東京銀座7丁目の銀座ニコンサロンの芦沢武仁写真展「マラムレシェ 家の記憶」が興味深い(10月9日まで)。芦沢は1948年東京生まれ。民俗学の写真家芳賀日出男氏に師事。その後フリーカメラマンとして海外を中心に旅、人々の暮らし、ロマ人の文化などを撮影している。今回の写真展はルーマニアの一地方マラムレシェの家の室内を撮影している。ニコンサロンのHPより、

作者は2006年に初めてルーマニアのマラムレシュ地方を旅した。その時垣間見た村の生活風景に興味が湧き、その後3回にわたってマラムレシュを訪れ、おもに古い家を探してその家と住む人を撮影した。重厚な外観と凝った内装に惹かれ、とりわけピンクやグリーン、ブルーに塗られた独創的な壁の色に魅せられた。
町で英語を話すタクシードライバーを、通訳を兼ねて雇い、タクシーで村々を回った。田園風景の続く山間の道沿いに点在する村々。そこに残る古くて趣のある家や手の込んだ造りの家を探した。気に入った家があれば、ドアをノックして撮影を求めた。突然の外国人の訪問にもかかわらず、ほとんどの人が撮影に応じてくれた。




 ルーマニアについて質問した。宗教はルーマニア正教、主な産業は観光だという。つまり強い産業は育っていないということだ。独裁的な指導者チャウシェスクが倒されたが、内戦にはならなかった。農業が中心だが、食べ物はおいしくない。チーズもワインも。
 いやルーマニアについて何も知らなかったからおもしろかった。
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芦沢武仁写真展「マラムレシェ 家の記憶」
2012年9月26日(水)−10月9日(火)
10:30ー18:00(最終日は15:00まで)
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銀座ニコンサロン
東京都中央区銀座7-10-1
電話03-5537-1469
http://www.nikon-image.com/activity/salon/