BLDギャラリーの細江英公写真展


 銀座2丁目のBLDギャラリーで細江英公写真展第1期「鎌鼬」が開かれている(1月29日まで)。なんと5月まで6期の細江英公展が予定されているという。第1期からそれぞれ「鎌鼬」「シモン 私風景」「おとこと女+抱擁+ルナ・ロッサ」「大野一雄ロダン」「知人たちの肖像」「薔薇刑」と続く。
 今回第1期の「鎌鼬」は1968年のニコンサロンでの展示を再現したものらしい。ギャラリーのホームページから、

"鎌鼬"とは小さいつむじ風によって突然皮膚が裂け鋭利な鎌で切ったような傷ができる現象のことを指し、日本の甲信越地方には両腕に鋭い鎌を持ったイタチに似た妖怪として多く伝えられています。1965年、舞踏家・土方巽の故郷秋田へ向かった細江と土方。故郷のことを常に想い、自らの原型を見出そうとしていた土方。そんな土方に細江は鎌鼬のイメージを重ね、また戦時下に山形へ疎開した細江自身の記憶と民話的な世界とを織り交ぜたシリーズ《鎌鼬》は、被写体との関係性から紡ぎ出された物語性の強い作品です。全てヴィンテージプリントにて展示します。

 細江英公は1933年生まれ。1960年、個展「おとこと女」により日本写真家協会新人賞を受賞し、三島由紀夫を撮影した《薔薇刑》、土方巽を撮影した《鎌鼬》などの作品がある。
 いまさら細江でもあるまいと見に行ったが、とんでもない、とても良い写真展だった。これからのシリーズが楽しみになってきた。
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細江英公写真展 第1期「鎌鼬
2012年1月6日(金)−1月29日(日)会期中無休
11:00−19:00
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BLDギャラリー(ビーエルディー・ギャラリー)
東京都中央区銀座2丁目4番9号 SPP銀座ビル8F
TEL 03-5524-3903
http://bld-gallery.jp/