吉行耕平写真展「The Park」


 銀座2丁目のBLDギャラリーで吉行耕平展「The Park」が開かれている(7月18日まで)。ギャラリーで配布しているちらしから。
(たまにこの「ちらし」のことをフライヤーなんて言っているピジンイングリッシュ語りのヤツがいる)。

吉行耕平は1946年広島県生まれ。プロカメラマンを目指して上京した70年代初頭に、夜の公園に集い屋外で絡み合うカップルやそれを覗き見る人々を赤外線フィルムで撮影、72年に『週刊新潮』にその一部が掲載され話題となりました。昼間とは大きく姿を変えた夜の公園で繰り広げられるこの不思議な光景を、なんとか写真に定着させたいと感じた吉行は、暗闇でも撮影可能な赤外線フィルムと赤外線ストロボの併用による撮影方法を研究するとともに、シャッターを押すことなく夜の公園に幾度となく通い、覗き屋たちの仲間となることによって、はじめて撮影が可能になったと言います。(後略)

 1980年頃、白夜書房の発行していた雑誌『写真時代』に何度も掲載されたのではなかったか。どうしてあの頃、こんな写真にあんなにも強く興味を惹かれたのだろう。性的な写真情報が少なかったからだろうか。覗きの写真が新鮮だったのだろうか。
 今回数十年ぶりにこの写真展に足を運んで、ほとんど興味を惹かれないのに気づいたのだった。
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吉行耕平展「The Park」
2011年6月29日(水)−7月18日(月・祝)
11:00ー19:00(会期中無休)
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東京都中央区銀座2-4-9 SPP銀座ビル8F
電話03-5524-3903
http://bld-gallery.jp/