BLDギャラリーの柴田敏雄展の不思議な写真

 東京銀座2丁目のBLDギャラリーで柴田敏雄の写真展「concrete abstraction」が開かれている(11月6日まで)。タイトルはコンクリートの抽象だろうか。そのうちの1点が特に不思議な写真だった。


 ほとんど垂直のコンクリートで固められた壁面があり、そこに道が付けられている。道は何本も平行して水平に走り、それを垂直や斜めの階段が結んでいる。特に右半分の壁面に小さな矩形の構造物がたくさん見られる。一見小屋のように見えるが人が住んでいるのだろうか。それにしては生活排水の流れ出ている痕跡が見えないし、ホームレスの家だとしたら、みごとに規格が揃っている。第一こんな危険な場所にホームレスといえど家は作らないだろう。酔って足元がふらついたら谷底へ落ちてしまう。いったいこれは何なのだろう。
 ギャラリーのスタッフに尋ねたが知らないと言われてしまった。
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柴田敏雄
2011年10月7日(金)ー11月6日(日)
11:00−19:00(会期中無休)
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BLDギャラリー
東京都中央区銀座2-4-9 SPP銀座ビル8階
電話03-5524-3903
http://www.bld-gallery.jp