Stepsギャラリーの一色映理子展を見る

 東京銀座のStepsギャラリーで一色映理子展「One More Light」が開かれている(1月21日まで)。一色は1981年、愛媛県生まれ。2004年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、2006年に同大学大学院美術専攻油絵コースを修了している。2005年に銀座のフタバ画廊で初個展、2012年には「シェル賞2012」木ノ下智恵子審査員賞を受賞している。最近はStepsギャラリーで個展を繰り返している。

 今回は室内の風景を描いている。薄いカーテンの向こうに幼い子供が立っていて、柔らかい光がカーテンに差している。また、窓から吹き込む風がカーテンを膨らませ、カーテンを透かして見えるガラス窓や、風で膨らんだカーテンの半透明感、カーテンの重なる部分の淡い色彩。一色はそれらの微妙で繊細な光を絶妙な描写で再現して見せてくれる。光のコントロールに卓越しているのだ。


 画面に描かれた幼い子供は2歳だという。育児を続けながらの制作は大変だと思うが、頑張って制作を続けていってほしい。

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一色映理子展「One More Light」

2023年1月9日(月)-1月21日(土)

12:00-19:00(土曜日17:00まで)日曜休廊

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Stepsギャラリー

東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F

電話03-6228-6195

http://www.stepsgallery.org