東京銀座のStepsギャラリーで田崎亮平展が開かれている(9月14日まで)。田崎亮平は1988年神奈川県生まれ、2013年に東京大学工学部建築学科を卒業している。2013年にStepsギャラリーで初個展、今回が3回目の個展となる。
田崎の制作方法について、Stepsギャラリーの画廊主吉岡まさみがブログに紹介している。
(田崎)亮平くんは3つのシリーズをトレーシングペーパーに描いて、壁に何枚も並べた。
自分の顔を撮影した写真をパソコンでいじって、その画面にトレーシングペーパーを載せてインクでなぞっていくのだが、なぞってできた画面にまた新しいトレーシングペーパーを載せて再びなぞるのである。これを何回も繰り返す。自分を写した「portrait」シリーズのほかに「diary」のシリーズがある。
何度もトレースすることによってイメージは段々あいまいになる。これを自分の顔写真や日記を素材に制作している。日記とは言ってもその一部分だから元は何が書かれていたかは分からない。もし最初の日記が少し読めてしかもそれがカミングアウトしたような内容ならもっと面白いかもしれない。いや単なる覗き趣味かもしれないが。
しかし、制作方法を知らないで作品を見たら、ミニマルアートっぽくて、それはそれで面白いと思う。
なお、作品の番号は何枚目のトレースかを示す。
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田崎亮平展
2024年9月9日(月)-9月14日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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Stepsギャラリー
東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F
電話03-6228-6195