東京オペラシティアートギャラリーの「寺田コレクションの若手作家たち」が興味深い

 東京オペラシティアートギャラリーの「寺田コレクションの若手作家たち」が興味深い(12月25日まで)。そのパンフレットから(執筆は同ギャラリー福士理氏)

本展は当館収蔵の寺田コレクションの中からおおむね1960年代半ばに生まれた作家たち、とりわけ2000年代に入って活躍するようになった作家たちを中心に紹介する。コレクター寺田小太郎氏は、「日本的なるもの」とは何か、という問いを根底におきながら、「東洋的抽象」「ブラック&ホワイト」「幻想美術」などを主たるテーマに蒐集活動を進めてきたが、若手作家の新しい感性にもひろく熱いまなざしを送っている。現代の若々しい感性と寺田氏の審美眼がいかに交錯しているのか、またそこで現代美術のどのような局面が浮かびあがってくるのか、興味はつきない。(後略)

 展示されているのは、額田宣彦、はい島伸彦、山本麻友香、小西真奈、川島秀明、時松はるな、伊庭靖子、入江明日香、押江千衣子、コイズミアヤ、服部知佳、林千恵、金昭希、冨田菜摘等々だ。
 オペラシティアートギャラリーの収蔵品は3,000点を超えていると聞いたことがある。そのほとんどが寺田小太郎氏の寄贈によるものだという。コレクションで見る限り寺田氏は良い感性をしていると思う。わずか200円の入場料でこれらが見られるというのは素晴らしいことだ。小さなギャラリーが500円の入場料を取ることがあるくらいだから。

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収蔵品展「寺田コレクションの若手作家たち」
2011年10月18日−12月25日
11:00ー19:00(金・土は20:00まで)
入場料:200円、月曜日休館
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東京オペラシティアートギャラリー
東京都新宿区西新宿 3-20-2
電話03-5353-0756
http://www.operacity.jp/ag/index.php