
東京初台の東京オペラシティ アートギャラリーで難波田龍起展が開かれている(10月2日まで)。難波田龍起は1905年生まれ、東洋的抽象画家として高く評価され、ここ東京オペラシティ アートギャラリーには300点を超すコレクションが、また世田谷区美術館にもたくさんのコレクションがある。
展覧会のちらしより、
難波田龍起(1905-1997)は、戦前から画業を始め、戦後はわが国における抽象絵画のパイオニアとして大きな足跡を残しました。(……)戦後になると抽象へと大きく制作を進め、海外から流入する最新の動向を咀嚼しながらも情報に流されず、また特定の運動に属することもなく、独自の道を歩みました。その作品は、わが国における抽象絵画のひとつの到達点として高く評価されています。
東京オペラシティアートギャラリー収蔵品の寄贈者である寺田小太郎氏が本格的な蒐集活動にのりだし、さらにコレクションを導くコンセプトのひとつである「東洋的抽象」を立てたのも、孤高の画家難波田龍起の作品との出会いがきっかけでした。難波田が東京オペラシティアートギャラリーの所蔵する寺田コレクションの中心作家となっていることは言うまでもありません。
本展は難波田龍起の生誕120年を機に、当館収蔵品はもとより、国内の美術館の所蔵品、また個人蔵の作品などもまじえ、難波田の画業の全貌を四半世紀ぶりに紹介し、今日的な視点から検証するものです。










上記にあるように、寺田小太郎氏がせっせとコレクションをした。銀座の画商たちは難波田を展示すれば寺田が買ってくれたので、積極的に展示し価格も釣り上げていった。言ってしまえば寺田小太郎氏が一人で難波田の評価を高め、価格を釣り上げたようなものだった。
難波田の作品を扱っていた東邦画廊の中岡吉典が、山本弘についてこう言ったことがある。「(山口)長男先生が生きておられたら、お前もようやく良い画家に巡り会えたなあと褒めてくれたのに」と。つまり中岡にとって、難波田は売れこそすれ、そこまで良い画家だとは思っていなかったということだろう。
今回のオペラシティの難波田龍起展は若いころから晩年までの作品を並べているが、昔世田谷美術館で見た難波田龍起展は同じような作品が並べられていて、少々辟易させられたのを思い出した。もし寺田小太郎氏という稀有なコレクターがいなかったら、難波田はほとんど美術史に残るかどうかというくらいの評価ではなかったか。造形的にも単純だし、作品は驚きにも欠ける。少なくとも私には評価できるものではなかった。
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難波田龍起展
2025年7月11日(金)-10月2日(木)
11:00-19:00(月曜日休館)
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東京オペラシティ アートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル3F
ハローダイヤル050-5541-8600