カキのバタ焼き

 カキフライのメニューを用意している店はそこそこあるが、カキのバタ焼きがある店は少ない。フライだと衣?がある分、カキ自体が大きくなくても量感が出せるし、あるいは数が少なくても恰好がつく。バタ焼きでは大きなカキを使用しなければならないので、必然的に割高になってしまうからだろう。
 先月、東京駅八重洲口地下のキッチンストリートにあるお好み焼きの"にしむら日和"へ行った。カキのバタ焼きを食べるために。店頭のボードにカキのバタ焼きというメニューが書かれているのを見て、店に入って注文した。いや注文しようとして、メニューを見たがその料理は載っていない。壁のボードには書かれている。だがそこには値段が入っていない。カキのバタ焼きはいくらですかと聞くと、仕入によって変わるんですと言って、奥の調理場に声をかけた。今日は1,700円ですとのこと。ご飯などをつければ2,000円を超すだろうと考え、またにしますと席を立った。そんなことも予測していたので、出されたお絞りや水には手を付けていなかった。普通にお昼を食べるつもりで入ったので予算オーバーだったのだ。店を出る私に女将がありがとうございましたと言った。女将のていねいな挨拶に、あらためて来ようと思った。
 それで先週末、再度入店してカキのバタ焼きを頼んだ。ご飯セットは別メニューだった。カキは三陸産という大粒なものが5個、それにアサリが2個、きのこが付け合わせで付いている。焦茶色の濃厚な味のソースがかかっている。
 ご飯セットはちょっと豪華なお新香付き。会計はバタ焼きがこの日は1,800円、ご飯セットが500円の合計2.300円だった。カキの大きさや味から見て、この値段は妥当だろう。おいしくいただいた。ただ、ソースの味がちょっと濃かった。バターで焼いただけの素材を活かした料理の方が私の好みなのだ。