NHK「クローズアップ現代」でアメリカカンザイシロアリが紹介された

 1月19日のNHKクローズアップ現代」でアメリカカンザイシロアリが紹介された。最近日本のあちこちでその被害が増加しているという。アメリカカンザイシロアリは乾燥した場所に生息する。住宅の土台部分など湿った場所に生息する在来種のヤマトシロアリやイエシロアリと違って住宅の高いところや家具にも生息して加害することができる。一度生息すると近隣に拡がっていく。しかも決定的な駆除方法がない。
 テレビでは地域を明らかにしなかったが、80軒も被害を受けている住宅地があるという。場所を明かさないのは住宅を売ろうとしたとき、資産価値が下がるからだという。これはひどい話だ。すでに被害を受けたり受ける可能性が高いのだから、もう資産価値は下がっているのだ。誰がわざわざそんな街の住宅を買って転居したいと思うだろう。つまり瑕疵=欠陥を隠して高く売ろうということではないか。これは詐欺に他ならない。耐震強度が不足している住宅だって問題があったのに、アメリカカンザイシロアリが生息している情報はそれに劣らず重要なはずだ。阪神大震災で倒壊した住宅も白蟻の加害を受けていた住宅が多かったとの指摘もあったのだ。
 以前もこのアメリカカンザイシロアリについて書いたことがあった。
「アメリカカンザイシロアリ、東京に侵入!」(2008年6月27日)


 アメリカカンザイシロアリについて
http://www.sinfonia.or.jp/~isoptera/myhtm/minor.htm
 次は「中野区のアメリカカンザイシロアリ問題」というタイトルながら、本文には「先日、杉並区の某商店街でアメリカカンザイシロアリ(以下、カンザイシロアリと略します)を調査しました。驚いたことには、商店街の軒先のあちこちにカンザイシロアリの特徴ある糞が散乱し、被害の深刻さを伺わせています。ここは、日本でも有数のカンザイシロアリ生息地と思われます。」と書かれている。いったいどっちなのだろう!
http://homepage3.nifty.com/BORON-TECH/tec2-9.html