パナソニックのコンパクトデジカメLUMIX TZ5の使い心地

[rakuten:dtc:10018580:detail]
 ちょっと関係した職場でコンパクトデジカメを使って取材した。購入したばかりの最新式のものだ。パナソニックLUMIX TZ5という機種。光学式10倍ズームが売り物で910万画素。コンパクトデジカメなんて各社研究が進んでいて、正直どこのメーカーの製品も大同小異ではないかと思っていた。そうではなかった。
 私は以前キャノンIXY200を使い、数年前ニコンCOOLPIX4500を買い、ときどき娘のキャノンIXY70を借りて使っている。使い心地はパナソニックも同じようなものだと思った。会議でのスピーチを撮影させられた。室内なのでストロボを炊く。発言している人が正面を向いたときにシャッターボタンを押す。シャッターが落ちるまで0.5〜0.6秒かかる。その間に被写体は下を向いてしまう。横を向く。原稿を見るためかがみ込む。ずれたタイミングでストロボが光る。上司が、顔をあげたところを撮れと言う。仕方なく、正面を向くだろうと思われる0.5秒前にシャッターボタンを押す。下を向いたままだ。
 この機種は最新式なので、カメラの自動焦点が画面の中の顔を捉えて、それに焦点を合わせるのだが、複数の顔があればそれら全部を計算して焦点を合わせているらしい。するとボタンを押してからシャッターが落ちるまで時間がかかってしまうのだ。
 これは大変使いにくいカメラだ。ニコンでもキャノンでもそうした経験はなかった。連写モードで撮ればいいとアドバイスしてくれた人がいたが、毎回連写というのも使いづらいと思う。しかもシャッターボタンを押して、実際にシャッターが落ちるまで、頼りの大型モニターは真っ暗になってしまうのだ。大変使いづらいカメラだった。この機種を自分では決して購入することはない。