東京京橋のクロスビューアーツでこづま美千子展が開かれている(3月26日まで)。クロスビューアーツはギャラリーなつかの小さいスペース。こづまは1987年に多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。1984年から個展やグループ展で発表を続けている。1988年ホルベインスカラシップ奨学生、2004年文化庁新進芸術家国内研修員。
こづまの色彩は美しい。その色が誰かを連想させると思っていたが、みゆき画廊やうしお画廊で繰り返し個展を開いていた酒匂譲の色だった。酒匂はもう亡くなったが、天才的なカラリストだった。酒匂は抽象画家だったが、こづまは「景色の中の様々な形を用いて複数の時間や空間を一枚の絵のなかに表現しようと試みてい」る画家だから、その点がずいぶん違うけど。でもカラリストという面では共通する。
クロスビューアーツは小さなスペースだから小品が並んでいた。奥の休憩などにも使われる部屋にもこづまの作品が展示されている。
会期は2週間あるから、ゆっくり見に行かれるだろう。
・
こづま美千子展
2022年3月14日(月)―3月26日(土)
11:00-18:30(土曜日17:00まで、最終日15:00まで)
・
クロスビューアーツ
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889