引き出しを整理していたらノートが出てきて、「高山良策の生涯と作品」という題で土方明司さんが講演したときのメモが書いてあった。2012年2月12日、豊島区西部地区事務所での講演だった。
高山はウルトラマン、ウルトラセブンの制作に関わる。→現代の日本画家に影響を与える(会田誠、奈良美智)。
(戦後)
文展→日展
独立協会、春陽会、二科会
●リアリズム論争
・社会主義リアリズム
・アヴァンギャルドがリアリズム
・ヒューマニズムに基づいたリアリズム(松本峻介、麻生三郎、寺田政明)
●アヴァンギャルド
・夜の会(花田清輝、岡本太郎)
→ 世紀の会(池田龍雄、桂川寛)
●世界今日の美術展(1956)
・アンフォルメルショック→人間が描く行為
●1960年代
・高度成長
・抽象芸術
●1970年代
・反芸術
↓
・もの派、コンセプチュアル・アート
●1980年代
・ニューペインティング(横尾忠則、大竹伸朗)
・うま下手(湯村輝彦、日比野克彦)
1930年
独立美術協会(フォーヴ)
↓
美術文化協会(シュールレアリズム、福沢一郎)
↓
前衛美術会(左翼的)
大塚睦(中心)、入江比呂、山下菊二、尾藤豊、中村宏、桂川寛、高山良策
(吉本隆明、三浦つとむ)
ポップアート
異形のもの
到達点(古典技法)→異星II(1980)
↓
陰の火(1981)
もう8年も前なので不明な点が多々ある。
この時豊島区が主催だった。建設が予定されているという豊島区立美術館準備室の学芸員がいて、数年後にここらの小学校跡地に豊島区立美術館ができますと言われた。何を収蔵するのですかと訊くと、池袋モンパルナスです、と。池袋モンパルナスはすでに板橋区美術館と練馬区美術館が収集している。豊島区は出遅れていると思ったが、やはり豊島区ではそれは欠かせないのも事実だろう。
しかし豊島区立美術館はいまだ完成していない。関係者に何故ですか? と問うと、区長が代わって美術館につける予算が削られてしまったとのことだった。残念である。区立美術館というと、まず世田谷、練馬、板橋、目黒、墨田(北斎美術館)などがある。ない区も多いが、新宿や豊島、港くらいはあっても良いのじゃないかな。