東京の巨樹・名木

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 年末、書棚の整理をしていたら古い雑誌が出てきた。『緑と水のひろば』49号だ。平成19年9月発行とあるから12年前になる。「特集 巨樹・名木に会いに行こう!」と表紙にある。本書は東京都公園協会の発行で、内容も東京都内に限られている。
 本書によると、巨木の定義が地上1.3mの高さで幹周が3m以上の木とあり、環境省が2000年に行った調査では、全国に64,479本あり、その内東京都が1位で3,799本だという。都内で巨木が多いのは世田谷区220本、文京区156本、港区149本、新宿区107本とある。具体的には新宿御苑98本、浜離宮恩賜庭園39本、上野の山31本、赤坂御用地29本、東京大学26本、皇居23本、小石川植物園23本という。
 そして具体的に23本の巨木を選んで写真と簡単なデータを紹介している。最初にA4判の雑誌見開きで写真が紹介されている善養寺影向のマツが見事だ。江戸川区東小岩にあり、推定樹齢600年、都指定天然記念物で、東西南北30mの枝ぶりだ。
 ついで光福寺のイチョウ(下の写真)は推定樹齢800年、樹高30m、幹周6.4mとある。品川区大井にあり、立会川駅から徒歩15分。

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 港区元麻布の善福寺のイチョウもすごそうだ。樹齢750年、樹高20m、幹周10.4mとは! 国指定天然記念物。おびただしい気根により樹が逆さまのように見えることから「逆さイチョウ」とも言われ。都内最大のイチョウだという。これは見に行きたい。
 谷中霊園スダジイも樹齢300年で迫力がある。谷中霊園といえば、近くの櫻木画廊に行った折、根津まで散歩した時、途中の感応寺の墓地の奥に大きなクスノキがあった。隣の妙雲寺との境に生えていて樹齢約400年。戦後焼けたとかで幹に大きな空洞がありセメントが詰められている。下に写真を載せたが、このクスノキは本書には取り上げられてはいない。

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 浜離宮恩賜庭園にあるという三百年のクロマツもすごい。枝張りは幹から手前に17.3m、左右17.7mあるといい、正面の写真は小さな森のようだ。
 これらの巨木を見に歩いてみたい。

 ※雑誌の表紙は日比谷公園の首賭けイチョウ