ギャラリーなつかの平田達哉展「かたちと情景」を見る

 東京京橋のギャラリーなつかで平田達哉展「かたちと情景」が開かれている(9月24日まで)。平田は1961年、北海道遠軽町生まれ。1984年、金沢美術工芸大学美術科油画専攻を4年次で中退。この年、スペインのグラナダで2人展を開く。1991〜93年、イタリアでウィリアム・キセラ氏に師事する。最近までしばしば銀座のしらみず美術で個展を繰り返していた。


 今回、ギャラリーなつかの右手の大きな壁に小品が8×6=48点並べられている。これが圧巻だった。小品は1点1点が完成品でもあるが、平田はこの壁面に並べることを意図して作ったという。パソコン上で様々に並び替えのシミュレーションをしてこの形に決定したとのこと。だから小品として完成していながら、48点並べたこの形が別の意味で完成形とも言えるようだ。小さくて分かりづらいので、6点をアップにして下に置いた。




 その他、歪んだ円を並べたいつもの作品が展示されている。田の字型に4点並んでいる赤い作品は、小品とは別で中くらいの大きさに展開したもの。
 現在、銀座京橋のあちこちで開かれている「開学70周年 金沢美大同窓会 金の美大展覧会」参加展でもある。
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平田達哉展「かたちと情景」
2016年9月19日(月)〜9月24日(土)
11:00〜18:30(最終日は17:00まで)
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1階
電話03-6265-1889
http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/