コバヤシ画廊の西成田洋子の新作を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2015」が開かれている(11月7日まで)。西成田は1953年茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形している。
 古着などを素材にして作っているので本来きれいなものではないはずなのに、西成田の作る立体は美しい。造形として完成している。無駄がない。





 壁際に立っているのが「佇む」、床に置かれているのが「やすむ」と題されているが、どちらも素材は「古着、靴、かばん等の日用品etc.」となっている。これはもう錬金術の一種ではないのか。
 西成田の作品を長く見てきたが、一昨年の個展から突然完成度が高まった。以来その水準にブレがない。今年の作品も見事なものだ。すばらしい!
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西成田洋子展「記憶の領域2015」
2015年11月2日(月)−11月7日(土)
11:30〜19:00(最終日は17:00まで)
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/