東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2019」が開かれている(11月16日まで)。西成田は1953年茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形している。
古着のブラウスやブーツなど、素材としているのはボロ布やカバンなど、日常で使われていた古い捨てられていたような物だ。そんな負性をまとったものたちが西成田の手によって聖性を帯びた造形に変わっている。
細部や小品の撮影に失敗して写真がブレてしまったが、使われている素材―靴とかシャツの袖とかが今までに比べて割合生な形で使われていた。にも拘わらず造形に違和感を感じさせなかった。いつもながら興味深い造形作品だ。
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西成田洋子展「記憶の領域2019」
2019年11月11日(月)−11月16日(土)
11:30−19:00(最終日17:00まで)
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/