みゆき画廊の深沢軍治展「−地上の事 II−」がすばらしい


 東京銀座のみゆき画廊で深沢軍治展「−地上の事 II−」が開かれている(9月7日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、毎年あちこちの画廊で精力的に何度も個展を開いている。
 深沢のすごいところは、どの個展でも多様な表現を見せてくれることだ。毎回以前とは違う展開を示している。今回作品の一部に制作年月日が入れられている。とくに3点の制作日が「2013.8.9」「2013.8.10」「2013.8.11」と3日連続している。日にちまで入れる作家も珍しいが、大作を日記のように毎日仕上げている作家も少ないだろう。
 深沢は寡作とは真逆の多作の人なのだ。昔わが師山本弘の言った言葉を思い出す。「プロは多作でなければいけない」と。そして深沢の多作はマンネリとはほど遠い多様な展開が特徴なのだ。そして色彩が美しい。
 今年70歳という年齢を感じさせない顔色と年齢相応の安定した作風、深沢の個展は毎回見逃せない。





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深沢軍治展「− 地上の事 II −」
2013年8月26日(月)−9月7日(土)
11:00−19:00(最終日17:30まで、日曜休廊)
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みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
電話03-3571-1771
http://miyuki-gallery.com/