K'sギャラリーの上田泰江展が良い

 東京京橋のK'sギャラリーで開かれている上田泰江展が良い(5月26日まで)。上田泰江は1930年京都府生まれで、現在も京都に住んでいる。今年82歳という高齢なのだ。去年も紹介したが作品はすばらしい。上田は西新宿にあった杏美画廊でしばしば個展をしていた。杏美画廊が閉廊したのち東京では見かけなかったが、一昨年から再びこちらの画廊で発表するようになった。一昨年の個展の折り、最終日に行ったのに全然売れていなかった。そのことを嘆いたら、「フランス在住」というハンドルネームの方がコメントを寄せられた。

 野見山氏を検索していて辿り着きました。こんなに良い作品が評価されていないのは理解できませんね。先日パリのFRANCIS BARLIER画廊のオーナーとお話しましたが、パリではUn Tableau Figuratifすなわち具象は動かなくなって来ています。イタリアは元々抽象画が売れてたそうですが、フランスにもその波が来ています。友人の画家が言ってました、『美術とは見る側の目の成熟だと』自分の目を持たずマスコミと権威(ブランド)に弱い、、、。空しいので、これ以上言うのは辞めます。






 上田は無名に近いので作品も安価だ。多くの人に見てほしいし、作品が売れれば他事ながら私も嬉しい。
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上田泰江展
2012年5月17日(木)〜5月26日(土)日曜休廊
12:00〜19:00(金〜20:00、土日11:30〜17:30)
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K'sギャラリー
東京都中央区京橋3-9-2 プラザ京橋ビル3階
電話03-5159-0809
http://ks-g.main.jp/