林あまりの過激な短歌

 先に林あまりの過激な短歌を紹介した(4月10日)が、林の処女歌集『Mars★Angel(マース・エンジェル)』(河出文庫)こそ最も過激な表現が溢れている。その「ナナコの匂い」より。

ビー玉があるよとわたしにさわる指
 リリアンみたいといとしむペニス


鳩の出る手品→わたしの中のハト→
 あなたのおちんぽいまふくらんで


「入れて」って言っているのはわたしの声
 マイクのようなペニスつかんで


手の中の小鳥のようにひくひくと
 終わってちいさくなったおちんぽ


「よくひらく足だね」言わせるまでは、って
 意地でもひらく 勝ちたいナナコ


とりあえずにこにこさせたい?
 「Gスポットざらついてるよ、シャーベットだね」


衿もとのレースをいじる
 花びらをあなたがめくってくれる夜まで


おちんぽを握って自分で入れるとき
 (コンセントみたい)ほほえむナナコ

 以前紹介した林あまりの短歌は、
林あまりの短歌(2012年4月10日)