中津川浩章展「絵画は記憶に似ている」が見逃せない


 中津川浩章展が東京京橋のギャラリイKで開かれている。今週はパート1で、来週がパート2となる。
 中津川は1958年静岡県生まれ。現在53歳になる。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリー人、ギャラリー日鉱、マキイマサルファインアーツ等々で開いている。中津川はモノクロームの絵の具を使って指でキャンバスに描いている。ずっと抽象を描いていたが、2000年のギャラリー日鉱での個展で初めて具体的な形が現れた。それはきわめて単純な形で、四角な建物や飛行機などだった。2002年のマキイマサルファインアーツの個展では人物が描かれた。
 中津川の抽象は魅力的だったが、具象的な形が現れてからもっと魅力的になった。今回のパート1では、前回のパーソナルギャラリー地中海で発表した9枚の矩形を並べた作品を3点展示し、その他大きな矩形の作品を展示している。
 中津川はいま確実に優れた中堅作家の座を占めている。



パーソナルギャラリー地中海の中津川浩章展「記憶の痕跡 The trace of memory」を見る(2011年11月30日)
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中津川浩章展「絵画は記憶に似ている」
パートI:2012年1月30日(月)−2月4日(土)
パートII:2012年2月6日(月)−2月11日(土)
11:30−19:00(土曜日は17:00まで)
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ギャラリイK
東京都中央区-9-7 京橋ポイントビル4階
電話03-3563-4578
http://homepage3.nifty.com/galleryk