櫻木画廊の中津川浩章展を見る

 東京上野桜木の櫻木画廊で中津川浩章展「森のなか、舟ですすむ」が開かれている(10月19日まで)。中津川浩章は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリーJin、ギャラリー日鉱、マキイマサルファインアーツ、Stepsギャラリー、櫻木画廊、ギャラリーナユタ等々で開いている。

 中津川の言葉、

かつて震災があったあと、しばらくずっと舟を描いていた。

最近また何故か、ふたたび舟にうながされている。

森と舟のイメージがつながってきた。

 

「予兆」

「水の舟が空を飛ぶ」

「水の街」(左)と「水に溶ける街」

「庭園」

「精霊のいるところ」

「記憶の舟」


 画廊右手に大きな作品が展示されていた。「予兆」と題されたその作品は130号という大きさで、どこかキーファーの羽の生えたパレットの立体を連想させた。

 画廊正面の大きな作品「水の舟が空を飛ぶ」は雨の中を水を滴らせながら大勢が乗った船が進んで行くようだ。

 中津川は指を使って単色で作品を作っていく。画廊に心地よい風が吹いている。

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中津川浩章展「森のなか、舟ですすむ」

2025年10月8日(水)-10月19日(日)

11:00-18:00(最終日17:30まで)月・火曜休廊

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櫻木画廊

東京都台東区上野桜木2-15-1

電話03-3823-3018

https://www.facebook.com/SakuragiFineArts/

JR日暮里駅南口から谷中の墓地を通って徒歩10分

東京メトロ千代田線千駄木駅1番出口から徒歩13分

東京メトロ千代田線根津駅1番出口から徒歩13分

SCAI THE BATHHOUSEの前の交番横の路地を入って50mほどの左側