櫻木画廊の沓澤貴子展を見る

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 東京上野桜木の櫻木画廊で沓澤貴子展が開かれている(7月7日まで)。沓澤は1971年、静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1998年に同大学大学院油絵コースを修了している。2001年ガレリアラセンで初個展を開き、Oギャラリー、かわさきIBM市民文化ギャラリー、ギャラリー砂翁、櫻木画廊などで発表をしてきている。ここ櫻木画廊では3回目の個展になる。

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 この緑色の太い線が描かれている作品がとても良かった。ここ数年停滞していたような印象があったが、そこから抜け出しつつあるのではないか。何か自信のようなものが現れている。

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 大きな作品―130号くらいか?-も良かったし、沓澤には珍しい赤い作品もおもしろかった。沓澤は色彩がきれいだ。また沓澤の抽象作品は具象的なものを指し示さない。純粋に形を描くことを追求している。
 ここから更に大きく伸びていってくれることを期待している。今回の展示を見て、次回の個展が楽しみになってきた。
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沓澤貴子展「yard of triangle」
2019年6月25日(火)-7月7日(日)
11:00-18:30(最終日は17:30まで)月曜休廊
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櫻木画廊
東京都台東区上野桜木2-15-1
電話03-3823-3018
JR日暮里駅南口から谷中の墓地を通って徒歩10分
東京メトロ千代田線千駄木駅1出口から徒歩13分
東京メトロ千代田線根津駅1出口から徒歩13分
SCAI THE BATHHOUSEの前の交番横の路地を入って50mほどの左側