ギャラリーせいほうの樋口恭一展を見る

f:id:mmpolo:20190625222035j:plain
 東京銀座のギャラリーせいほうで樋口恭一展が開かれている。大きな石の立体作品だ。樋口は1959年東京都生まれ、1987年に東京造形大学造形学部彫刻専攻を卒業している。2010年には文化庁からイタリアへ研修生として派遣されている。ギャラリー・オカベや銀座小野画廊で個展を重ね、2013年には川越市立美術館で個展を開いている。
 今回の主役は「遠い日2019」と題された大きな立体。高さ2250mm、幅2550mm、奥行800mmで、花崗岩玄武岩で作られ、鉄粉の腐食による彩色がほどこされている。その大きさと複雑な造形に圧倒される。複雑でありながら見事な統一感を持ち、抽象彫刻でありながらヨーロッパ中世の城塞などを連想させる。すばらしい作品だ。

f:id:mmpolo:20190625221459j:plain

f:id:mmpolo:20190625221517j:plain

f:id:mmpolo:20190625221535j:plain

 小品も魅力的なものが何点も並んでいる。いずれも面白かった。
     ・
樋口恭一展
2019年6月17日(月)-6月28日(金)
11:00→18:30(最終日17:00まで)日曜休廊
     ・
ギャラリーせいほう
東京都中央区銀座8-10-7 東成ビル1F
電話03-3573-2468
http://gallery-seiho.com