ギャラリー現の小川諭展

 ギャラリー現は銀座でも最も過激=ハードな現代美術の画廊だ。今週の個展はギャラリー現のその特徴に恥じないものだ。
 小川諭(さとし)は1974年宮城県生まれ、明星大学を1999年に卒業し、翌々年ドイツへ留学した。ドイツ国ブレーメン芸術大学に入学し、その大学院を2008年に卒業して昨年帰国した。




 今回の作品は、5つの金属の台に白い小さなお菓子みたいなのがたくさん並んでいる。作家によるとチューブの歯磨きから絞り出したものらしい。1つの台に19個×44列、計836個の小さな立体が規則正しく並べられている。すべて画廊で何時間もかけて作ったらしい。でもこれは一体何だろう。ミニマルアートだろうか。
 ファイルの写真を見せてもらったが、今までの展示では地面に穴を掘ったり、蚊取り線香を何百個も柱状に組み上げたりしている。どうやらコンセプチュアルアートに属するようだ。よく分からないがおもしろい造形だ。今後の発表を楽しみに見ていこう。


小川諭展。
2010年9月20日(月)ー25日(土)
11:30ー19:00(土曜日17:30まで)


ギャラリー現
東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
電話03-3561-6869
http://www.jpartmuseum.com/g_gen/