ギャラリー現の尾崎拓磨展-CELLS-がおもしろい


 東京銀座のギャラリー現で尾崎拓磨展-CELLS-が開かれている(2月20日まで)。尾崎は1992年神奈川県生まれ、2015年に筑波大学芸術専門学群構成専攻領域を卒業し、現在同大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻に在学中。2016年につくば市の画廊で初個展、東京での個展は今回が初めてとなる。
 作品は鉄線と結束用ナイロンでできている。鉄線で輪を作り結束用ナイロンで縛って、それを組み立てて作品にしている。見ての通り床に置いたり天上から吊したりしている。単純な構造の立体なのにとても美しい作品に仕上がっている。とくに白い壁を背景に天上から吊された作品は不思議な美しさだ。



 ただ画廊で見たとき、作品点数が多い感じがした。作家はたくさんの作品を展示したがる傾向がある。しかしここは禁欲的に少数に絞った方が見る者には強い印象を与えるのではないか。
 ともあれ、なかなか面白い造形ではあった。
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尾崎拓磨展-CELLS-
2016年2月15日(月)−2月20日(土)
11:30−19:00(最終日17:30まで)
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ギャラリー現
東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
電話03-3561-6869
http://g-gen.main.jp