YouTubeの「三島 vs 東大全共闘」の映像

 hayakarさんの日記にYouTubeの「三島 vs 東大全共闘」の映像が紹介されている。(http://d.hatena.ne.jp/hayakar/20080615)それに対するhayakarさんのコメントが、

ちなみにYouTubeに上がってる「三島 vs 東大全共闘
http://jp.youtube.com/watch?v=3dKnQ63iUSc
へらへらした全共闘の学生にイラつきます。

 私は三島由紀夫に対してどちらかと言えば批判的だが、この映像を見る限り全面的に三島にコミットしたい。hayakarさんの言われるとおりだ。彼らは現在どこでどうしているのだろう。
 それにしてもこの映像がどうしてわれわれをいらつかせるのだろう。三島と東大全共闘の若者たちが言葉で批判をしあっている。言葉というか討論でだ。三島はいうまでもなく現代日本で傑出した作家だ。それは彼の文学作品に結実している。文学作品における三島の言葉の見事さ! その見事さは大概の作家たちに抜きんでている。いわんや東大全共闘の若者たちなど太刀打ちもできないだろう。ところが、それが討論になった途端、三島の言葉も若者たちの言葉も対等になっている。だとしたら、討論の言葉がいかがわしいのだろう。討論の言葉は純粋な論理などではなく、おどしやあざけり、無視など、論理以外の部分が大きい。そのことが映像を見ているわれわれをいらつかせるのではないだろうか。